2020.05.21 22:26
検察庁のナンバー2、東京高等検察庁の黒川弘務検事長が緊急事態宣言中に新聞社の社員らと賭けマージャンをしていた問題で、辞表を提出した黒川検事長の後任に、林真琴名古屋高検検事長が内定したことが関係者への取材でわかりました。
新たな東京高検検事長に就任することが内定したのは、林真琴名古屋高検検事長です。林名古屋高検検事長は愛知県出身で、1983年に黒川検事長の同期として検事に任官。法務省人事課長や最高検総務部長などを歴任し、2017年の法務省刑事局長の際には、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法の審議で国会の答弁に立つなどしました
新たな東京高検検事長に就任することが内定したのは、林真琴名古屋高検検事長です。林名古屋高検検事長は愛知県出身で、1983年に黒川検事長の同期として検事に任官。法務省人事課長や最高検総務部長などを歴任し、2017年の法務省刑事局長の際には、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法の審議で国会の答弁に立つなどしました
会員限定有料記事 毎日新聞2020年5月21日 21時27分(最終更新 5月21日 21時47分
黒川弘務東京高検検事長(63)の定年延長に端を発した混乱は、検察庁法改正案の今国会成立断念に加え、黒川氏自身がスキャンダルで辞職する失態続きの展開となった。今後の検事総長人事に禍根を残しただけでなく、政権にも、検察にも、大きな痛手となる。
「黒川検事長の勤務延長を閣議請議したのは私。責任を痛感しております」。午後5時半、首相官邸。森雅子法相は報道陣に、黒川氏から辞職願を受け取ったことを明らかにした。その少し前、黒川氏は約30人の報道陣が待つ東京都内の自宅を出て、無言のまま車に乗り、検察庁に入った。
検察官の定年は、検察庁法の規定で検事総長は65歳、その他は63歳。近年の検事総長はおよそ2年で交代する慣例があり、2021年8月に定年を迎える稲田伸夫検事総長(63)も今夏の勇退が予測されていた。 (以下有料)