台風12号、関東沖通過へ 東海や東北も大雨暴風警戒―気象庁
2020年09月23日05時56分
台風の北側には前線が延びており、東海や関東、東北地方の太平洋側では雨が降る所があった。台風の接近につれて風雨が強まるとみられ、気象庁は25日にかけて大雨や暴風、高波に警戒するよう呼び掛けた。落雷や突風にも注意が必要。
24日午前6時までの24時間予想雨量は多い所で、東海と伊豆諸島200ミリ、関東甲信150ミリ、東北80ミリ。その後、25日午前6時までの同雨量は、関東甲信200~300ミリ、東北と伊豆諸島100~200ミリ、東海50~100ミリ。
24日にかけて予想される最大瞬間風速は関東と伊豆諸島35メートル、近畿と東海、東北30メートル。波の高さは関東と伊豆諸島、東北6メートル、近畿と東海5メートル。
12号は23日午前3時、紀伊半島の南方海上を時速15キロで北北東へ進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速30メートル、最大瞬間風速45メートル。半径85キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、東側390キロ以内と西側185キロ以内が風速15メートル以上の強風域。
(気象庁 ↓)
台風12号 予想される雨量を解説 関東では道路冠水のおそれ
2020/09/23
3日 台風12号北上 前線活発化と台風接近で今夜から大雨に
2020年09月23日07:10
きょう23日(水)、台風12号は日本の南を北上中。あす24日(木)からあさって25日(金)にかけて関東甲信に接近するおそれ。今夜から東海や関東の沿岸部では激しい雨が降り、大雨になる所も。
台風12号は23日(水)午前6時現在、日本の南を北上しています。また前線が西日本から東日本の太平洋側に延びていて、前線の活動が活発になっています。台風12号は、これまでの予想よりも東寄りを進む予想になったものの、あす24日(木)から25日(金)にかけて東海から関東甲信地方に接近するおそれがあります。既に、台風の接近前から太平洋沿岸部を中心に前線の影響で次々と雨雲が流れ込んでいます。特に千葉県や伊豆諸島など関東の沿岸部では今夜から雨が強まり、激しい雨や雷雨の所があるでしょう。
明日までの予想雨量
あす24日(木)午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、東海地方、伊豆諸島 200ミリ、関東甲信地方150ミリ、東北地方80ミリとなっています。あさって25日(金)にかけてさらに雨量が増える見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒や注意が必要です。また東日本から北日本にかけての太平洋側の沿岸部では風も次第に強まり、波も高くなりそうです。伊豆諸島や関東ではあすにかけて最大瞬間風速35メートルの非常に強い風が吹く恐れがあります。何かにつかまっていないと立っていられないほどの風が吹いたり、看板などの落下や飛散するおそれもあります。外出の際はご注意ください。
各地のきょうの天気
沖縄は晴れますが、次第に雲が広がるでしょう。夜遅くに雨が降る見込みです。九州、中国、四国は午前中は晴れる所もありますが、次第に雲に覆われるでしょう。昼過ぎから雨の降る所がありそうです。近畿も曇りや雨でしょう。北陸は午前中を中心に晴れる見込みです。夕方から雨の降る所がありそうです。東海や関東は雨が降ったりやんだりでしょう。夜は静岡県の伊豆や千葉県、そして伊豆諸島を中心に激しい雨や雷雨の所がありそうです。東北の日本海側は大体晴れますが、夜は雨の降る所があるでしょう。東北の太平洋側は曇りや雨で、岩手県の沿岸部では午前中は激しい雨の降る所がある見込みです。北海道の日本海側でも雷を伴って局地的に激しく降りそうです。太平洋側は晴れ間が出ますが、夕方まで雨の降る所があるでしょう。
関東甲信 気温大幅ダウンで肌寒い
きょう23日(水)の最高気温は、沖縄と九州は平年並み、近畿は平年並みか低いでしょう。東海と関東甲信はきのうの半袖の陽気から一転して、一気に大幅ダウン。平年よりも低く、25度に届かない所が多いでしょう。日中は雨で肌寒くなりますので、きょうは長袖が必須となりそうです。東北の太平洋側と北海道は平年並みか低いでしょう。きのうとの寒暖差が大きくなりますので体調管理にご注意ください。一方で、中国地方と北陸から東北の日本海側は平年よりも高く、中国地方では30度くらいまで上がる所もありそうです。
岩手県宮古市は午前7時27分に、重茂地区の418世帯1336人に対し避難勧告を出しました。
これは5段階の警戒レベルのうち警戒レベル4に当たる情報で、速やかに危険な場所から避難するように呼びかけています。
岩手県沿岸では昨夜から断続的に雨が降り、宮古市では午前5時半までの1時間に38ミリの激しい雨を観測し、22日の降り始めから午前7時までの雨量は102ミリに達しています。