アベクロと言われる黒田総裁。。安倍政権が弱体化すると、黒田続投も危うくなる。黒田総裁は早めに手を打ったとみるべきです」(株式評論家の倉多慎之助氏)
これで6度目…「物価2%」先送りは黒田総裁の“続投宣言”か
日刊ゲンダイ 2017年7月22日
![まだまだヤル気満々(C)AP](https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/209/901/248d1a8fa2ac38ef84f05af8564b8e7820170721133908144_262_262.jpg)
日銀の黒田東彦総裁が「白旗」を上げた。2013年4月の異次元緩和で掲げた「2%の物価上昇」の達成時期をまたも先送りし、「19年度(20年3月末まで)ごろ」としたのだ。
先送りは実に6度目。当初は「2年程度で達成」としていたから、15年春には実現していたはずだ。ところが5年も後ズレし、黒田総裁の任期切れとなる18年4月までの達成を断念した。黒田氏は20日会見で、「残念だが、適切な見通しをつくることが一番大事だ」と冷静に話した。
「無責任すぎるでしょう。6度も先送りしておいて『適切な見通しが一番大事』とは開いた口がふさがりません。自身の任期中に達成できないのなら、潔く『物価2%』目標を取り下げるべきです」(市場関係者)
第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏も言う。