時事通信
東京都の小池百合子知事が10日に安倍晋三首相と会談した際、衆院選では自民党候補を支援すると伝えていたことが分かった。小池氏は今夏の東京都議選で、同党の重鎮がいる選挙区を中心に独自候補を擁立する構えだが、2020年東京五輪・パラリンピックでの国との協力をにらみ、都政では争っても国政では政府・自民党と連携していく立場を明確にしたものだ。
複数の関係者が17日、明らかにした。それによると、首相が10日の首相官邸での会談で「都議選への対応をはっきりさせてほしい」と切り出したところ、小池氏は直接には答えず、「衆院選では自民党候補を応援する」と明言した。
首相は小池氏が都議選で40人規模の候補擁立を目指していることを踏まえ、定数1の1人区では「徹底的に戦うことになりますよ」と警告。小池氏は「考えます」と言葉を濁したという。ただ、自民党都連関係者は「小池氏の狙いは都議会だ」と指摘、小池氏が都議選への候補擁立を見送ることはあり得ないとの見方を示した。
小池氏は10日の会談を自ら申し入れており、首相に「東京大改革を進めるため議会の改革を進める」と述べ、都議会最大会派で都政改革の抵抗勢力と見なす自民党との対決も辞さない意向を示唆。同時に、東京五輪の成功に向け首相と協力することも確認しており、この後、取材に対し「首相とはこれからも連携していく」と語っていた。
こうした発言について、首相周辺は「小池氏は都議選は戦うが、自民党本部とはけんかしないということだろう」と受け止めている。ただ、小池氏は昨年7月、自民党方針に反して都知事選に出馬した際、党に「進退伺」を提出。新党結成についても「あらゆる選択肢を否定しない」と語っており、同党は警戒を解いていない。 (2017/01/17-17:05) 関連ニュース
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