日頃、芸能人のほれた、はれた、逮捕されたなんて興味ないのだが、俳優の伊勢谷友介の大麻使用の逮捕には、少し、驚かされた。やりそうな雰囲気は常にあった。伊勢谷には反権力。反体制、反権威の匂いを感じる。私と似たような精神構造みたいだ。親近感がわくのだ。伊勢谷には、内面に秘めた何か常人と違うものがある。10年位前に、NHKで白洲次郎の生涯なるドラマを放送していた。伊勢谷が白洲を演じていた。これははまり役だ。戦前にイギリス製の乗用車、ベントレーを乗り回すような人間は、日本にはいなかった。伊勢谷演じる白洲がスピード違反し憲兵につかまり、大げんかしたり、荒っぽくて、とにかく目立つのだ。目立つから叩かれるのかもしれない。伊勢谷も私生活での奇行で目立つ。世間は、奇行に映るかもしれないが、伊勢谷にすれば普通の事なのだ。私も回りの人間からかなり変わり者と、見られてる。目立つから、いじめていいとはならない。伊勢谷には、いい子になって企業のコマシャールで稼ごうという気はないらしい。伊勢谷には、多くの肩書がある。アーティストであり、会社も経営している。多方面の才能があるようだ。俳優として役を演じてれば、満足するような男ではない。このまま埋もれさせてしまうのは、惜しい。大麻使用にしたって、世界では合法化されてる国がある。アメリカでも合法化される州がひろがってる。コカインや覚せい剤に比べれば、常習性は少ない。今回の逮捕で、伊勢谷もかなり反省してるようだ。社会に逆らうなら、もっと違う形で逆らえばいいのだ。伊勢谷はまだ、44歳だ。俳優として、いい仕事をしてほしい。今の日本では、伊勢谷を生かせる演出家も脚本も少ない。アイドルあがりが、くだらない芝居をしている。若い女がきゃあきゃあと騒ぐような作品しか見当たらない。伊勢谷友介、気を落とすな!誰でも間違いを犯す。牙もない、爪もない、角もない羊になるな!暴れてもいい、しかし、法は守れ!心に鬱積している物を作品にぶつけろ!俺はいつも応援している。