今日もまた北朝鮮がミサイルを打ち上げた。今年に入って6発目だ。よく打ち上げる。幸い、いつも着弾地点は日本の領海ではない。北朝鮮の領海だ。そんな事で最近、日本のタカ派は、北朝鮮への先制攻撃を口にするようになった。マスコミでもよく敵基地攻撃の記事をみるようになった。相手の挑発に神経質になる事はない。年がら年中、日本列島を横断して太平洋側に着弾するなら、いい加減にしろと文句を言いたくなるが、北朝鮮もそれなりに神経を使ってる。やりたいようにすればいいのだ。日本を標的にしていると考えるのは、考えすぎだ。日本のタカ派が言うのは、あくまで北朝鮮の軍事基地なのだろう。中国やロシアがミサイル実験をしたところで、日本のタカ派はロシアや中国の軍事基地を先制攻撃するとは言わない。はっきりロシアだ、中国への基地を攻撃するなんて言ったら、それこそ軍事的緊張が走る。軍事大国の中国やロシアにけんかを売るようなもんだ。北朝鮮だから先制攻撃するなんて言えるのだ。日本のタカ派の考え方にはあぶない物を感じる。日本は強い、日本の強さを見せつけたいという冒険主義を感じる。北朝鮮なんて貧乏国、たいした事ない、日本が一斉に攻撃すれば、すぐに降伏すると考えてるようだ。そんなに簡単に降伏するか。ロシアや中国が同盟国なのだ。中国やロシアは、北朝鮮を支援するだろう。日本が高飛車な態度に出れるのは、アメリカが日本を守ってくれるからだ。しかし、アメリカが日本を支援しなかったら、日本は北朝鮮に負けるかもしれない。日本のナショナリズムは、ぺらぺらの薄さだ。餓えた国の民のナショナリズムは強い。日本自衛隊は、PKOの経験はあるが、実戦経験はない。アメリカが守ってくれる絶対的な保障もない。俺は強いとうねぼれてるような連中を応援する事は、アメリカの国益にかなってない。アメリカ人は合理的な民族だし、戦争に慣れてる。日本は、1945年以来77年も戦争をしてない。日本人の戦争論は、映画やゲームの延長のようだ。妄想だけは拡大してゆく。俺は強いと思いあがって、刀を振り回すような侍は、愚か者だ。思慮のある侍は、刀を抜かない、抜かせない。挑発に乗って、軍事行動にすぐに出るような事はするべきではない。戦争は、勝っても負けても悲劇しか生まない。日本は、かつて敵基地先制攻撃をした事がある。それはハワイの真珠湾攻撃だ。日本の軍人達は、アメリカなんてたいした事はない。短期決戦なら勝てると思いあがって奇襲攻撃を仕掛けた。勢いのあったのは最初だけだ。ずるずると負け続け核爆弾2発を落とされて降伏した。今の日本のタカ派は、戦前の軍国主義者と同じ匂いがする。思い上がり、傲慢、相手への過小評価、精神論だ。もし、戦争を起こす時は、自衛のための戦いだ。戦争は、最後の最後の選択なのだ。日本側から先制攻撃などすべきではない。国民の命、生活、財産、国家の主権が犯された時、戦うのだ。今、日本が戦わなければいけないのはコロナであろう。日本はコロナとの戦いに負け続けてる。戦略もなくその場しのぎの対策でやりすごそうとする。外国との戦争もコロナとの戦争も同じだ。コロナに勝てない国は、外国の侵略にも勝てない。目を覚ませ!