一昨日の夜は、森 奈津子の小説『先輩と私』を読んでいました。
主人公は、T女子大学の好色文学研究会の会員・秋吉光枝。
好色文学研究会は女性の解放のために「女性によるオナニー」を啓蒙し、官能小説の執筆活動している集団。
光枝は会長の羽田阿真理先輩に淡い恋心を抱いている。
が、先輩は生粋のオナニストで尚且つ会誌『月刊アマゾネス』の発行に夢中になっていて、光枝につれない。
ので、光枝はしょんぼりな毎日を送っている。
そんな光枝に、レズビアン・セックスによってこそ女性は真の解放を得られるのだと主張するライバルサークル・エロティック文学研究会の会長が光枝をエロ研に引き込むべく魔の手を伸ばしてきた……。
見事な莫迦小説です。
あっけらかんとしたエロと笑いが融合したお話です。でもって、すけべぇなお話です。でもって、ラブストーリーです。
登場人物は女性のみ(唯一、喫茶店のマスターが男性だけどチョイ役なのでノーカウント)。
でもって、変態しか出てこない。真面目に全力で阿呆な主張を述べ且つ実践する。
森奈津子先生の心の叫びのようなものもお話の中でちらほらとありました。
森奈津子先生、ぶっ飛んでるなぁ。
面白かったです。
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