テレビの議論に本質論はありません。だって本質論は面白くないから。

　福島第一原子力発電所事故が何が原因で起こったのかもう忘れている人達がいます。

　そして最も被害が大きかった原子炉がどのような状態だったのかを忘れてしまっている人達がいます。

　事故の原因は地震ではありません。

　そして４号機は定期検査中で発電状態ではありませんでした。止まっている状態でした。

　そのことを僅か数年で忘れてしまっている人達がいます。

　そもそも福島第一原子力発電所事故の原因はかなり特殊なケースといえるのですが、そのことを忘れてしまっている人達がいます。

　そんな人達が主張するエネルギー政策は支離滅裂です。

　事実を基にした対策でないのならば大惨事を招く可能性があります。

　デマを流している人がいますね。

　ＴＢＳの記者・松原耕二氏はサンデーモーニングで「泊原発が動いていたら停電起きなかったじゃないか、再稼働すべきじゃないかって声が上がったりしてる。泊原発は震度２。それでも全電源喪失。もし震源地の上にあったらどうなったんだろう？」と述べていますが、泊原発は地震では一切影響を受けていません。

　発電状態ではなかった為に外から電力を送ってもらっていたところに全道停電してしまったので非常用発電機を起動させただけです。

　発電状態ならばそもそも外から電力を送ってもらう必要すらありません。

　何処に問題があるのですか？ 何が問題なのですか？

　原発が稼働していない状態で、一番発電している苫東厚真発電所の火力発電機が緊急停止した事で北海道全ておいて停電しました。

　なので動いていない泊原発は非常用発電機を起動させた。

　そのことで何処に問題があるのですか？ 何が問題なのですか？

　こんなことは調べればすぐに分かることです。

　ＴＢＳのサンデーモーニングは訂正していません。

　膨大なマンパワーを使えるテレビ局がこの程度のことを調べもしないで記者にデマと言えることを喋らせているのは、ＴＢＳが恐ろしいほどの無能揃いなのか、意図的にデマを流しているか、どちらかということになります。

　どちらなのですか？

　ＴＢＳは超無能揃いなのですか？ それとも悪意を持って意図的にデマを拡散させているのですか？

　ぎりぎりの綱渡りの状態の電力しかないのならば、何かが起これば、電力供給に問題は出てきます。

　太陽光や風力の発電システムは大停電では役に立ちません。

　ぎりぎりの綱渡りの状態の電力しかない状態は「電力が足りている」とは言いません。

　原因を歪め自分達の都合のよい論を述べるのならば、いくらでも同じことが起きるでしょう。

　反原発や脱原発の意見を持つなとは述べません。

　どのような論を持とうとそれは自由です。我が国は共産主義国ではないのですから。

　しかし、原因を歪め事実を無視して自分達の論を構築するのならばその論は必ず歪みます。

　そして同じことはいくらでも起こるでしょう。

　デマを流すのはやめてください。

　事実を見据えて持論を構築してください。

　事実を見据えて持論を構築することはできるはずです。

　デマを流すのはやめてください。

　お願いします。