狐の日記帳

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『星界の戦旗VI 帝国の雷鳴』/森岡浩之

2018年11月01日 17時26分25秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は森岡浩之の小説『星界の戦旗VI 帝国の雷鳴』を読んでいました。

 人類史上最大の宇宙戦闘の末、『アーブによる人類帝国』の帝都ラクファカールは陥落した。
 皇帝ラマージュは戦死。アーブは宇宙の各所に散り散りになった。
 しかし、個々の連絡は取りづらい或いは取れない状態になったが、依然として『アーブによる人類帝国』の戦力は「四か国連合」にとって侮れないものがあった。
 『アーブによる人類帝国』は新皇帝ドゥサーニュの下で戦力の立て直しと体制の再編作業に入る。

 10年後。ある程度の戦力立て直しが終了した『アーブによる人類帝国』は新たに作戦を発動させる。
 作戦名は霹靂作戦。
 帝国領として確保されているウェスコー王国から出撃して連絡が取れない状態であるスキール王国と連絡を取ること。
 スキール王国との連絡網を確保するということはその間にある人民主権星系連合体の撃滅も作戦の内に含まれる。
 作戦は、臨時帝都において皇族の最上位となりアーヴによる人類帝国・暫定皇太女となり帝国元帥となったアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィールが指揮することになった……。

 孤立した状態にあり、帝国首脳と連絡の取れない状態にあったラフィールの父親で星界軍元帥のアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・クリューヴ王・ドゥビュースは、周囲で確認できる皇族の中で最上位であることから『副帝』を宣言。
 周囲の残存勢力をまとめつつ戦線を縮小し、守備に徹することにした。
 ラフィールの弟・アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵・ドゥヒールは父親のクリューヴ王の下で艦隊司令長官兼副帝特使として重責を担うこととなった……。

 星界シリーズの星界の戦旗の第六巻目です。
 久々の刊行でありますね。


 第5巻までが、『アーブによる人類帝国』の帝都ラクファカールの陥落までで第1部。
 今巻からが第2部となります。
 第2部は『アーブによる人類帝国』の反攻がメインとなりそうです。

 このお話は時間と空間の捕らえ方が面白いです。
 ここまで広大な領域ならば時間の同期が難しく、(このお話ではちらっとしか出てきませんが)時間や空間そのものが武器となり得る……。
 同じ場所で発生した文明だけれども、片方は数千年進んだ社会で片方は数百年しか進んでいない社会が出会ったならば……。
 ここまで広大な領域ならばそれを意図的に行うこともできるかもしんない……。





 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。



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