昨日の夜は、映画『るろうに剣心 京都大火編』のDVDを観ていました。
神谷道場で居候をしている緋村剣心は幕末に多くの人を殺めて今は不殺の誓いをたてている。
そんな彼のもとに明治政府から使いがやって来る。
呼び出されて向かった先には内務卿大久保利通がいた。
剣心は大久保からかつて人斬りとして恐れられた志々雄真実が再び動き出して秘かに勢力を拡大して明治政府転覆を目論んでいることを知らされる。
大久保は剣心に打倒志々雄を頼むのだが……。
監督は、大友啓史。
出演者は、佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、蒼井優、神木隆之介、宮沢和史、土屋太鳳、大八木凱斗、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、高橋メアリージュン、小市慢太郎、眞島秀和、渡辺大、中村達也、村田充、敷紘子、原勇弥、山田崇夫、山口航太、島津健太郎、小久保丈二、佐藤滋、江田結香、別府あゆみ、西原亜希、蓮沼誠希、細川愉楽多、田端瑛、淵上泰史、田中泯、窪田正孝、宝海大空、生津徹、金原泰成、望月章男、井上肇、渡辺菜月、坂東工、北代高士、坂本爽、阿部晃介、高谷和幸、松本実、福山雅治、江口洋介、藤原竜也、など。
原作は、和月伸宏の漫画『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』です。
実写映画『るろうに剣心』の続編で、『るろうに剣心 京都大火編』と『るろうに剣心 伝説の最期編』の2部作の前篇となります。
時代物のドラマだと大立ち回りをしているのに妙に着物や顔に汚れがついていないとか古い建物のはずなのに古く見えないとか汚れの表現がいまいちな場合があったりするのですが、この『るろうに剣心』は前作もこの『るろうに剣心 京都大火編』も上手く汚れや埃を表現しています。
お風呂にあまり入っていなくて毎朝きちんと顔を洗っていないと思われる人と綺麗に身なりを整えている人を顔の汚れでさりげなく描いてその事でその人物達の性格や地位が表現されています。細かい。
大立ち回りをすれば汗と埃と血で顔が汚れるし、物が叩きつけられると埃が舞います。これは当たり前のことだけれどもきちんと表現するには物凄く細かく注意を払わねばなりません。
そして汚ければよいというわけでもないのです。
キャラクターによっては大立ち回りをしても汗もかかないし服が汚れたりもしない。何故なら圧倒的な技量があるから。汚れないことで技量の差を表現しています。細かい。
アクションシーンは斬新でスピード感があります。
いわゆる時代劇の剣劇とはかなり外れていて体術もプラスされています。
外連味たっぷり。でも実際に刀での戦闘はこんな感じなのかもしれません。
かつては腰を落として構えるのが主流だったそうです(居合では今でも腰を落としますね)。今の剣道のような構えは竹刀が普及した後に出来上がった構えだそうですから。体当たりや蹴りや投げにも対応する為には腰を落とした構えのほうが有利だったそうです。
物凄く低い姿勢で足を切り払う攻撃を主流にした流派もあったそうでかつては何でも有りだったのかもしれません。
キャストはほぼ完ぺき。皆様、雰囲気を出しています。
佐藤健様がこんなに良い役者であるとは私、迂闊にも思っていませんでした。お見逸れしました。
前作に比べてお話のスケールは格段にアップしていますが、2部作の前篇なので物語に決着はついていません。
決着はついていないのですが緊張感があってテンションが高いです。
強烈なヒキで前篇は幕となり後篇に続くことになります。
面白かったですよ。
続きの『るろうに剣心 伝説の最期編』を早く観ようと思っております。
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