狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『川の底からこんにちは』

2020年07月13日 18時03分51秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『川の底からこんにちは』のDVDを観ていました。

 OLの木村佐和子は上京して5年目。
 上京して5人の男にフラれ5つ目の職場で働いている。
 人生どん詰まりと感じていて夢や希望はない。妥協と惰性で生きている。
 ある日、父親が入院したという知らせが入り、実家のシジミ工場を継ぐよう言われるのだけれども……。

 監督は、石井裕也。
 出演者は、満島ひかり、遠藤雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松了、並樹史朗、稲川実代子、猪股俊明、鈴木なつみ、菅間勇、牧野エミ、工藤時子、安室満樹子、しのへけい子、よしのよしこ、目黒真希、森岡龍、廣瀬友美、山内ナヲ、丸山明恵、潮見諭、とんとろとん、など。




 駄目人間の映画です。
 駄目人間しか出てきません(子供は除く)。

 前半から中盤までいらいらさせられました。
 前半から中盤までは駄目人間達の駄目っぷりをまざまざと見せつけます。
 駄目人間達の発言に主人公の佐和子がより一層駄目な発言をかぶせてきます。
 満島ひかりの観る人をいらいらさせる名演技はお見事です。
 「私はどうせ中の下の女ですから」とか「しょうがない」とかネガティブ発言連発でいらいらしながら観ていました。
 どうしようこのままこんな感じで終わるのかなと不安に思いながら観ていると、終盤に入って主人公が開き直って面白くなりました。
 今までのネガティブ発言はそのままで「だから頑張らないとしょうがない」と続いて主人公は頑張りはじめます。
 それでも相変わらず駄目人間なのだけれども観ていて面白い。
 朝礼のシーンは、満島ひかり、お見事です。
 劇中の(主人公が作った)社歌には笑ってしまいました。良い具合に狂ってる。

 お話の造り方が荒っぽくて粗い部分が見えたしうんざりするところもあったけど、朝礼のシーンとあの社歌が出てきただけで私はOKです。
 ラストもちょっと切ない。

 面白かったですよ。
 映画としてはどうだろと思うところはありますが、面白かったです。



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