昨日の夜は、映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のDVDを観ていました。
主人公の少年が乗っていた船が海難事故に遭う。
主人公の少年の家族は船と共に海に沈む。
唯一生き残った少年はライフボートで漂流することになった。
そのライフボートには少年の他にオランウータンとハイエナとシマウマとベンガルトラが乗っていた……。
監督は、アン・リー。
出演者は、スラージ・シャルマ、イルファーン・カーン、アーユッシュ・タンドン、ゴータム・ベルール、アディル・フセイン、タッブー、アヤン・カーン、モハマド・アッバス・カリーリ、ヴィビシュ・シヴァクマール、シュラヴァンティ・サイナット、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー、王柏傑、アンドレア・ディ・ステファノ、エリー・アルーフ、ジェームズ・サイトウ、ジュン・ナイトウなど。
原作は、ヤン・マーテルの小説『パイの物語』です。
猛獣の虎と少年が心を通わせる映画、ではないのです。
何故、物語は生まれるのかというお話で魂の救済のお話です。
少年が救助された時に泣いたのは何故なのか?
助かったことで理性が戻り、漂流生活の間に生き延びる為に獣と化して自らが犯した所業の罪深さに気が付いて泣いたのでは?
心の内なる野獣は友情など示さないし飼いならすことなどできないよね。
事実を事実のまま放り出して誰も救われないのならば、虚構を事実にして救われたほうがいい。
多分、幾つかの物語や事実とされている事柄はこのようにして生まれたのでしょう。
回想シーンでの幻想的で寓話的でイマジネーション豊かな映像が凄い。
ここまで表現できるのかと驚くほど美しいです。
面白いですよ。
お勧めであります。
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