狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『マルホランド・ドライブ』

2020年06月12日 23時19分42秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、映画『マルホランド・ドライブ』のDVDを観ていました。

 交通事故に遭った女性がふらふらになりながらもハリウッドの街中に辿り着く。
 事件に巻き込まれているらしく警察には行かない。
 長期の外出をしようとしている人の家に潜り込む。
 その家は有名な女優のルースの家だった。

 ルースの姪で女優志望のベティはルースの留守中に家を預かることになっていた。
 ベティはルースの家の中で見知らぬ女性を見つける。
 その女性は事故で記憶を失っていると言う。
 彼女が持っていたバッグの中には大金と青い鍵。
 ベティはその女性の記憶を取り戻すことに協力しようとする。
 のだけれども……。

 監督は、デヴィッド・リンチ。
 出演者は、ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、アン・ミラー、ジャスティン・セロー、ダン・ヘダヤ、ロバート・フォスター、レベッカ・デル・リオ、ミシェル・ヒックス、メリッサ・クライダー、リー・グラント、メリッサ・ジョージ、チャド・エヴェレット、パトリック・フィッシュラー、など。




 以下、ネタバレありです。

















 妄想と夢の世界に浸っていた女性のお話です。
 ほぼ説明無しにエピソードが積み重ねられています。
 なので最初は混乱します。本筋とは無関係なシーンが存在すると思えるかもしれません。
 しかし、物語は巧緻に組み上げられていて無意味なシーンは存在しません。
 ラスト30分までに存在する御都合主義に思えるようなお話や頭の中に「?」が浮かぶようなエピソードや違和感が生じたところを覚えておくと、ラスト30分の時点で物語の仕掛けが分かるようになっているので面白いです。

 悲しい悲しいお話です。
 ある女性の願望や欲望が冒頭からラスト30分まで延々と語られます。
 その女性とは関係ないエピソードと思えるシーンも全て彼女の妄想であり願望です。

 見事に組み上げられた物語。
 強いて悪く言えば、これほど説明無しで初見でどれ程の人が理解するのか疑問で凝り過ぎ、ってところですね。
 私は大好物であります。

 面白かったですよ。
 楽しめました。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 誘惑が去ってしまわないうち... | トップ | この道は茨の道。しかし茨に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画・ドラマに関する日記」カテゴリの最新記事