うむ、これも初回と最終回を描こう! ひよっこ令和編と見るべきか? 蝉男ならぬ蝉女と見るべきか? イノセンスな人々の物語だった。『コロナはあったけど秋には解消された』という微妙な間合いの取り方っ。ええ? ホムセンのマスク争奪戦はああいうゾンビ映画的な争いじゃなくて、一部のお年寄り達が早朝から並んで開店と同時に粛々と買い占めてそれ以外のノーマルなノリで来る客が入る頃には一個も無くなる状況が普通に数ヶ月続くというシュールな日々で、あれ? 星新一の世界かな? あの毎朝自動的に現れるお年寄り達は実在人物ではなく不条理世界からの来訪者かな? という感じだった気がするが、局地的な一番ヒステリックなタイミングでは『ゾンビ映画』な状況もあったかもしれない。ともかく、現実の我々は『決してスマホ料金も安くはならないニューノーマル』な日々に順応し始めていて、また違った世界線だ。一方で海外では混乱がさらに激化していたり、かと思えばすっかり収まってる風だったり、それホントかな? という具合だったり。何だか人類の時間がバラバラに流れ始めてしまったようではある。そんな奇妙が当たり前になった世界で、このどこか残酷さも内包した気配のイノセンスな物語がどう着地するやら。取り敢えず、出演者は交通ルールは気を付けてね?! とんかつ揚げ難くなるからっ(混乱)。