ヒットがとんでもないことになっている！ しかしこれが流行ったから怪異退治物が主流になるかというとそこまで甘くはないんだろうな。作者の気質との合致や、ごちゃごちゃしやすいジャンルでもあるから交通整理も必要だったりとか色々あるんだろうとは思う。鬼滅の絵柄は人形みたいな可愛いらしさがあるが、強烈な善や悪の概念や必死さが案外メジャーな作品群の中ではかなり時代を遡らないと中々無かったからこういうの待ってた、という感覚もあったのかもしれない。内容の方はクオリティは当然高い。アカザ戦の劇伴はもうちょっとパターンがあってもよかった気はしたが迫力はガッツリあった。美麗な殺陣の列車戦も後に無惨にも指摘されてる鬼殺隊の精神が尋常じゃない部分とそれが善に集約されて悪を討つ！ というカタルシスのバランスがコミカルパートを含めて凄いな、と。眠り鬼に協力する人間達の配置もね。あの者達の哀れさやだから利用されるてしまう構図の妙がある。煉獄の過去の夢が都合のいい物でなかったのは超人である彼はそんな物を全く求めてなかったからかな？ 炭治郎と禰豆子、他二人の戦いはまだまだ続く。伝説を作ってゆきそうだ。