墓参ついでに小田原近郊の梅園を二か所訪ねた。
初めに行ったのは3年ぶりの辻村植物公園。梅祭りの最中ではあったが、最近の冷え込みのせいか開花はほとんど進んでおらず、せいぜい二分咲きといった所。入口の所で無料の甘酒を振舞ってもらった。


苔で覆われた梅の古木

高い木の枝先で、ウソの群れが寒そうに鳴いていた。

早々に退園し、近くの小田原フラワーガーデンへ。ここは小田原環境事業センター、わかりやすく言えばごみ焼却場に隣接する施設で敷地面積は4.2ha、トロピカルドームという有料の温室も設けられている。。梅園は人工流水に沿って作られ、梅の本数は480本と多いわけではないが、木の種類が約200種と多く、しかもそのほとんどに種名がしっかりと表示されているのがいい。

白加賀はよく見かけるが紅加賀は初めて見た。

十郎や南高梅は梅の実をとるための木だが、花も繊細できれいだ。


芳醇な藤牡丹枝垂れ

世界の図や大盃は花も大きく艶やかな品種


きりりと引き締まった濃紅色の鹿児島紅


梅園は全体としては5,6分咲きといった所で、早咲き中咲きまでは咲いてはいるものの、遅咲きの種は未開花だった。

柳川絞り

紅千鳥はあちこちでみかける、蕊の長いきれいな品種

ピンク色のきれいな見驚


蓮久


新平家

この花は裏側から見ても綺麗だった。

真っ赤な蕾が白い花弁を際立たせている鴬宿

青花の代表格、月影

やや時期を失した淡路

花弁の間が梳いていて桜の花びらのような鈴鹿の関


咲き方に特徴がみられる宝合わせと未開紅


佐橋紅

輪違いは紅白咲き分ける品種

淡路枝垂れ

ピンク系の2種、無類絞りと浮牡丹


白さの際立つ叡山白


駐車場も広く無料で、入園料もなしという、こんな施設が近くにあれば……と思うようなところだった。温室のある管理棟では、木の葉を使ったアートが展示されていて、これも結構楽しめた。
<この辺で>