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野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

東郷公園と子の権現

2012-11-17 | ハイキング

  奥武蔵の紅葉はちょうど今が盛りだった。吾野の駅から歩いて20分で東郷神社に着く。

 

 もみじ祭りはまだ一週間ほど先なのだが、もう見頃といっても良いぐらい色づいていた。

 

 東郷神社では狛犬の代わりに砲弾と機雷が置かれている、平和主義の人(私もそうだが)にとってはとんでもない神社だ。

 

 そしてかつては軍国日本の象徴だった東郷将軍の銅像もある。

 

 

 でもそんなことには関係なく、紅葉は素晴らしい。

 

 

 竹林の中のもみじ

 

 神社は急な斜面に建てられているので、紅葉が幾重にも重なって見えるのが素晴らしい。

 

 浅見茶屋の軒下から

 

 洒落た洋館の屋根に降りかかるモミジ

 

 

 

  淡い色の重なりも

 

 はっと目を奪うような真紅も

 

  穏やかな黄葉も、

 いずれも捨て難く素晴らしい

 

 

 錦繍とは金銀、様々な色糸で織り上げられた絹織物を示す

 

 

 春の桜に負けない絢爛たる風景は、秋の女神龍田姫伝説を生んだ

 

 

 これで鹿が鳴いてくれたら、猿丸太夫の百人一首の歌の風景になるのだが…。

 

 

 

モミジの異名に妻恋草とあるのは、伴侶を求めてなく鹿に肖ったもので、因みに鹿の異名に紅葉鳥というのもあるとか。

 

 神社のさらに奥には秩父御嶽神社へと至る長い急階段がある。

 

  東郷神社の左わきの道を登っていくと 子の権現がある。

 

 本殿

 

 600mの標高にあるので、訪ねたときは紅葉はやや終りかけだった。

 

 駅からは随分離れていて、来るまでにはきつい登りの山道を登ってこなくてはいけないので、流石に東郷神社に比べると人気は少ない。

 

人の背丈よりも遥かに大きい大草鞋が有名。

 

  この山寺もやがては色を失い、訪れる人のない冬を迎えるのだろうか

 

 この辺で。