紅葉の見頃を迎えたむかしみちを歩いてきた。
ゆっくり歩いても4時間の道のり、道標やトイレも整備されアップダウンは大してない。車でも電車でもアクセスに恵まれ、コースも変化に富んでいるので紅葉を手軽に愛でるにはおすすめのコースだ。ただ高尾山ほどではないにしても、人気はかなり高いので人出は多く、土日はスタート時間が遅いとかなりの混雑に巻き込まれてしまう。
この日は奥多摩駅前から8時半の出発。
トロッコ軌道の廃線。このトンネル前の鉄橋付近が一番往時の雰囲気を残している。
むかしみちのハイキングは道祖神や石塔、石仏なども楽しみの一つ。集落に住む手桶を持ったお婆さんが手入れをしてくれていた。
桧村橋からの紅葉
白髭神社の銀杏
白髭トンネル付近の旧軌道
しだくら橋のあたりは針葉樹越しに見える川端の楓が美しい
しだらく橋ではあいにく仮面ライダーショーのロケの最中で、吊り橋を渡ることができなかった。
集落で売っていたゆず(4,5個で百円と安かった)を購入。
突然目の前に現れた紅葉に驚かされる
このあたりは縁結びの地蔵尊、馬の水飲み場、むしば地蔵尊(穴の開いた石を祀って耳の病の治癒を祈願した)や、川合玉堂の碑などと見所が多い。
道所の吊り橋を渡った。
対岸にはイイギリの木があり、紅葉のこの時期赤い実がなる。
大きくカーブしたら視界が開け、世界が再び原色に塗り替えさえれた
網膜を焼き尽くす鮮烈な赤、目を逸らしても暫く赤色が抜けない。
谷底にさし始めた日差しが水面で煌めいている。
いったん林道を跨いで折り返すとここからはちょっとした登りになる。山道脇でリンドウがまだ咲き残っていた。
急坂を登りきると、モミジやカエデ以外の樹木の紅葉が目立つようになってきた。
この日は随分とコースを逆歩きする人が多く、狭い山道を何度も大勢の人とすれ違った。
青目不動尊を過ぎてやっと小川内ダムが見えてきた。風もなく湖面は収まり返っている。
登りはここで終わり、あとはだらだらと巻道を繰り返しながら水根の集落へと降りていく。
途中一本だけ見事に黄葉したモミジの木があった。
水根集落ではシカやサル除けのため、畑にジギタリスを植えている。道案内の看板にさえジギタリス集落とあったのには少し驚いた。
奥多摩湖畔のバス停に着いたのは12時半前。たくさんの人がバス待ちをしていて、やっと乗ることができた。
今日もいい一日を過ごせた、ではこの辺で。