東京夜景1～よみうりランド

　12月に入って、節季は小雪（しょうせつ）の第三候に入った。第三候は橘始黄（たちばなはじめてきなり）となっている。蜜柑の野生種である橘は、厳冬になると一際黄金色に光耀く。

　野の花はとうに終わり、紅葉も色を失い落葉と化してしまった。ロウバイや梅の花の咲く季節は年を越した遥か先のことだ。そういうわけで12月のこの時期には、都会の夜に咲く電飾を撮って歩くのが習いとなってしまった。


　この前の日曜日も午後から家を出て、電車に乗ってよみうりランドへ出かけてきた。折しも隣のゴルフ場では日本シリーズが行われ混雑していたが、誰が賞金王になろうが私には全く興味がない。

　ナイター入園は午後4時からで、その時間に合わせて来たのだが、まだ周囲は明るい。暗くなり始めたのは4時半ごろから、遊園地の黄昏時は何故か物悲しさが増幅される。













　空中ブランコのような遊具の前、楽しげな絶叫がこだまする。






　入園から一時間近くなってやっと電飾が灯り始めた。ホワイトキャニオンと呼ばれるジェットコースターが色を添えて急に現れた。



　ワンワンコースター



　入口近くの太陽の広場に戻った。




　ランドドッグ。右頭上を行くゴンドラにも電飾が施されている。



　レストラン



　メリーゴーランド




　この一帯がジュエリーフラワーガーデン。






　ツリーグラス







　サンタクロースを載せたイベントカーがやってきた。



　ここのイルミネーションは、ジュエルミネーションと造語され、宝石色のLEDが特色となっている。









　巨大木造コースターも7色に浮かび上がる。






　ジュエリーロード






　電飾の前でお互いに写真の撮りっこをしているのはコスプレ姿の若者たち。この日はランド内で集会があったようで園内のいたるところで、忍者姿や侍姿の彼らを見つけた。
　


　夜の闇が深くなってくると電飾の花も妖しげに咲きだすようだ。









　6時前だが退園することにした。エスカレーター通路もきらびやかだ。



　京王よみうりランド駅まではゴンドラに乗って帰った。ゴンドラから鳥瞰したよみうりランド






　駅からのエントランス



　さてジュエルミネーションと名付けられたよみうりランドの電飾、自称イルミネーターの採点としては5段階評価で3と4の中間、撃沈度3.5と云ったところか。宝石色のLEDやホワイトキャニオンニオンなど見るべきところはあるのだが、全体的に動きが乏しいのと、規模が狭く小さい、動きやイベント性に欠けるなどがマイナスポイント。ただ入園料込みで30近くの遊具も遊べるナイトパス1000円は、かなりお得ではある。