<前回からの続き>
クルマユリは大好きな花だが、今回は出会えたのはこの花だけ
ヤマホタルブクロ。低山でみるものとは違い、大きくて色鮮やかだった。
日本の夏の高原を代表する花と言ったら、ニッコウキスゲを置いて他にはないだろう。
ヨツバヒヨドリは咲き出すのはこれからといったところ
ハクサンフウロは至る所で見ることが出来た。花弁よりちょっと濃いめの蕊が可愛い
ウツボグサもたくさん見られた。別名夏枯草(かこそう)という。
キンポウゲ科のキンバイソウ。和名は梅に似た花の形から金梅草
クサフジに似ているが、これは山地に生育するナンテンハギ。2枚の小葉からフタバハギともいう。
紫色を帯び穂状に花を咲かすクガイソウ。色といい形といい、何とも涼しげな花だ。
シナノオトギリ
沢沿いで多く見かけたクルマバナ。シソ科の花でトウバナの仲間。
黄色い花は多いが、オレンジ色の花となると稀になる。高原の草地に孤立して咲くことが多いこの花に会えると、とても嬉しくなってしまう。
カラマツソウ。山地の林の縁や登山道沿いで見かける花と違って、高原の丈高い草に囲まれているせいか、1mを超す大型の株が多く見られた。
もうほとんどシーズンを終えたからか、花を見ることが出来なかったグンナイフウロ。天狗のような長い蕊が特徴の花。涼しげな紫色の花弁も色失せてしまっていたが、一輪だけでも花を見ることが出来て幸運だった。
トウダイグサの仲間とはわかるのだが……。ナツトウダイは春先に咲くし、ハクサンタイゲキ、それともタカトウダイ。
ウスユキソウは、アルプスの星と言われ高山植物の代名詞ともなっているエーデルワイスの仲間
つる性のガガイモの仲間、この花の名前を忘れたらイケマせん。
草原の中で一際背の高いマルバタケブキ
高原の牧場やスキー場のゲレンデで群生しているのを見かけるヤナギラン。とても艶やかな花だが、有毛で東北地方以北に咲く種は特にウスゲヤナギランと区別するのだという。何かその名前では、あの優雅な花に失礼だと思うのだが……。
この花は夏の終わりには実をつけ、熟した実は4つに裂け中から白い綿毛が風に乗って飛び散っていく。
ツリガネニンジン。春の若い目はトトキという名で山菜として食用される。根は薬用にもなる。
ナデシコ。カワラナデシコともヤマトナデシコ(これは良く聞く名だ)ともいう。野生種の花なのに、園芸種のように派手な花だ。とても日本の女子の某スポーツチームの面々とはかけ離れているように感じるのは私だけか。
小首を傾げた様が何とも可愛らしいヤマオダマキの花。
向かいの山の斜面に咲いているのも遠くからわかるほど、2mにもなる大型の花。その割には花はレースの模様のごとくとても繊細な形をしている。高原ではたくさんの虫たちを集めていた。
今回初めて出会えたバアソブ。ジイソブ(ツルニンジン)と違って花の外側の紫色が濃いので恐らくバアソブだと思う。でも確信はない。
ユキノシタ科のチダケサシ。花色は白からピンク色まである。この花の和名は、チダケという茸をこの花の茎にさして持ち帰ったことから付けられたのだという。
おまけは虫たち。セセリチョウの仲間アカセセリ
これも?
ミヤマフキバッタ
いわゆるオンブバッタじゃないようだが……。
一番よく見かけたヒョウモンチョウの仲間
コガネムシの仲間
渡り蝶のアサギマダラ、今年も遠くからようこそ、遥々来てくれてありがとう。
高山や高原でしか見られないクジャクチョウ
たくさんの花や虫たちに囲まれ幸せな一日でした。