それからの私は、何事もなかったように、いけないこともしたし、良いことも多少はしたつもりで。
考えると、9年が過ぎていた。
仕事をして、世の中の仕組みも少しは分かってきた、出会う人たちが違った考えで生きている事も知った、そんな中で、何故?なんて思うことがしばしば起こりだした、ある時ふと見つめた人の後ろに誰かがいる!なんて感じるようになって来た、そして半年が過ぎた頃から、誰もいないはずなのに誰かいる、「こんにちわ。」なんて言ってみたりして、誰かが見ていたらきっとおかしいおじさんだろうね。
その後そんな奇妙な体験が増えてきたとき、嵐山にある古寺の住職さんに呼び止められた。
「そこの人、早くいらっしゃいこちらへ、 貴方には少しおかしな物がついているから見てあげよう。」
と、言うのが最初だった、その人は仏名を慶妙院章吾と覚えている。
おかしな坊主が変なこと言って、またまた金儲けしようとしているのだろうと思い、「行かないよ!」
と言っては見たが、この頃頻繁に見るおかしな物が何なのか分からないし、そのことを言っているのかな?なんて思い、「何がついているんですか?」って聞いてみた。
「わからんから見てやろうといっているんじゃ。」
と答えが帰ってきた。
「ここでも良いのじゃないですか?」
「いや、そんじゃそこらのものとは違う、ここではだめだ。」
「何ですか?その、違う物と言うのは?」
「いいから来い!」
なんて言われるままに、ついて行くと、嵯峨野の寂光院の奥に「得浄妙院」と言う看板?があるところへ案内された、(今では誰もいなくなってしまい荒れ果てているとおもってこの間行ってみたらなんと新興住宅地になっていて見る影もない寺の面影を追いかけてしまった、嵯峨野のこんなところで何故家を建てて自然を壊して行くのだろう?なんて寂しい思い出帰ってきたことを付け加えて・・。)で、
その寺の中では、向かい合って座ったきり、何もしないでこちらを見つめている???
「どうしたのですか?」
なんて話しかけても、返事はない。
仕方なしに、にらめっこ状態で、しばらくいた。
おかしな事に気がついた。
「あの~~・・・。 今貴方の後ろにおられる方が、笑って貴方と私を見比べていますよ。」
言ってから、しまった!と思った、が遅かった。後悔先に立たず、だった。
「なんと言われた今?」
と聞き返してこられたので仕方なく、
「あなたの後ろから、私とあなたを見比べて笑っている人が見えますよ、って言いました」
「どんなひとだ?」
「おじいさんで、りりしい顔つきの中に、ほほえんでいるので、優しそうな人ですが」
「・・・。」
しばしの沈黙があって、その人は立ち上がり、懐から何かを取り出した。
何かな?なんて興味深そうに見ていると、水晶の玉が握られていた、そのときが私にとっての水晶との出会いで、このときから水晶の魅力にとりつかれてしまい、今まで続いているのです。
「この水晶をもっていなさい。」
と言われてもそのときは何がなんだか、ちんぷんかんぷん?!何だこれぐらいにしか考えてないと言うより、何だこの坊さんは、位いでしかなかった。
「これ、持っていてなんになるのですか?」
とは聞いたものの、本当は怖くて声が震えていただろうと思う。
「これは、貴方にとって必要な物で、これからのあなたはこの水晶に導かれる何かに従う事になるでしょう。」 「今、貴方についている物が何か言っても、貴方は信じないだろうから、自分で感じて欲しい、次第に貴方は自分を知る事になる、自分を知ると必ず自分と戦う事になる、そしてそのときにこの水晶が必要になる、だからこれを持っていなさい。」
私は「・・・?」
思わず「何の事だか分かりません、貴方の言っている事が、サッパリ分かりません。」
そんな会話だったと思う。
頭の中にはあの時の言葉が浮かんでいたのは今になって思うことなのかもしれない、あのとき言われた言葉が「自分を見つける為に、何もしなくて良い、何も考えなくても良い、貴方次第ですよ。」と言う言葉が浮かんでいた。
巡り合ってこれも因縁、話し合ってこれから進む道がある、これも因果、何がなんだか分からないままに、水晶を受け取って、寺から出て来たのを覚えている。
手に持った水晶が、やけに熱くなって行くのが分かりだしたのは、5分もたたないうちのこと、なんだこりゃ?!なんて思ったのを覚えている。
ありがとうも言わずに帰ってきてしまって、少し悪い様に思ったが引き返す気はない、ただ一目散に家に帰ったのを覚えている。
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