癒しの森 湯布院(仙人の健康相談室)  


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シルディ・サイババ(アムバデカール氏)

2011-10-11 | シルディ・サイババ

アムバデカール氏

 

  プーナのゴパール・ナラヤン・アムバデカール氏はババの帰依者だった。彼はジヴァール州のタナ地区のアブカリ局110年勤めたが、退職しなくてはならなかった。彼は他の仕事を探したが見つからなかった。彼は他にも悲運に見舞われており、体調不良はさらに悪化していた。彼はその状態で7年間を過ごし、毎年シルディを訪れてババに不満を言っていた。

 

 1916年、彼の窮状は最悪のものになり、彼はシルディで自殺をしようと決心した。そこで彼は妻と共にやってきて、2ヶ月間滞在した。ある夜、彼はディクシット・ワダの正面にある去勢牛の荷車に座りながら、近くの井戸に身を投げて人生を終わりにしようと決意した。

 

しかしババは別のことを意図していた。その場所から数歩の処にホテルがあり、そこの所有者でババの帰依者のサグン氏がやってきて彼に声を掛けた。「君はアッカルコット・マハラジの生涯を読んだことがありますか?」アムバデカールはサグンから本を借りて読み始めた。何気なく、いやそれを神意と呼ぶのだろうが、開いたページに次のような物語が書かれていた。

 

アッカルコット・マハラジの生涯の中で、ある帰依者が不治の病に苦しんでいて、彼はもはやそれ以上激しい苦痛に耐えられなくなり、絶望してその惨めさを終わりにするためにある夜井戸に身を投げた。すぐにマハラジが現れて、手ずから彼を引っ張り上げて、こう助言した、

 

「君は過去の行いの報い それが良くても悪くても を受けなくてはならない。それがきちんと出来なければ、自殺をしても役に立たないのだよ。君はまた生まれ変わって、同じ苦しみを味あわなくてはならないのだ。だから自分自身を殺すのではなく、しばらくの間苦しみに耐えて、君の過去の行いの報いを受けて、これを最後に片をつけてはどうかね?」

 

  この適切で時を得た物語を読んで、アムバデカールは驚き心を打たれた。物語を通してババの助言を受け取ることがなかったなら、彼は存在していなかっただろう。ババの遍在性と慈悲心に触れて、彼の信仰は強まり、確固たる帰依者になった。彼の父親はアッカルコット・マハラジの帰依者であったので、サイババは彼に父親の足跡を追って、信仰を持ち続けて欲しいと願ったのであった。

 

それから彼はサイババの祝福を得て、前途も明るいものになった。彼は占星術を勉強して熟達し、それから彼の運命も好転した。彼は充分な収入を稼げるようになり、後半の人生を安心して心安らかに送ることができたのだった。

 

1.アブカリ局:物品税局

 

スリ・サイに頭を垂れよ - 皆に平安が訪れますように

 

 


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シルディ・サイババ(ハリシュチャンドラ・ピタレ)

2011-10-11 | シルディ・サイババ

ムンバイにハリシュチャンドラ・ピタレという名前の紳士がいた。彼にはてんかんを煩っている息子がいた。彼はたくさんの逆症療法やアーユルヴェーダの医師を頼ったが、治癒しなかった。残る唯一の治療法は聖者に頼ることであった。第十五章で述べたようにダース・ガヌの独特で素晴らしいキルタンによって、サイババの評判はムンバイにも広まっていた。

 

ピタレ氏は1910年にそのキルタンをいくつか聴いて、その内容からババが一触れあるいは一瞥で多くの不治の病の患者を治したということを知った。そこで彼の心にはサイババに会ってみたいという願いが生まれた。諸々の準備を整え、供え物や果物カゴを揃えて、ピタレ氏は妻と子供たちを連れてシルディにやってきた。

 

彼は皆と共にマスジッドに行き、ババの前にひれ伏し、病気の息子をババの足元に座らせた。ババが子供を見るなり、厄介なことが起きた。息子はすぐに目を回し、意識不明になって倒れたのである。彼は口から泡を吹き、全身ぐっしょりと汗をかき始め、まるでもう息を引き取るかのように見えた。

 

これを見た両親はとても心配して狼狽した。少年はこうした発作をしょっちゅう起こしていたが、今回の状態は長く続いた。母の目からはとめどなく涙が流れ出し、彼女は泣き叫び始めた。その様子はまるで、家に押し入った強盗を恐れている人のようであり、トラを恐れて肉屋の手の中へ逃げ込んでしまった乳牛のようであり、灼熱の太陽に喘いで木陰へ避難しに入った旅行者のようであり、寺院に礼拝のためにやってきた信仰心の厚い人物のようであった。

 

ババは彼女を慰めて言った、「そんな風に泣き叫ぶことはないよ。少しの間、辛抱して待ちなさい。この子を宿へ連れて行きなさい。彼は半時間で意識を取り戻すから」彼らはババの言うとおりにすると、ババの言葉が現実になった。彼がワダに連れて行かれるとすぐに、少年は意識を取り戻し、ピタレ家全員とその他の人々もとても喜び、疑いは全て消えてしまった。

 

それからピタレ氏は妻と共にババに会いに行き、謙虚に尊敬の念を持って彼の前にひれ伏し、ババの足を洗って、彼が親切に助けてくれたことに心から感謝をした。ババはにっこり微笑みながら言った、「不安や疑念はもう鎮まったかね?ハリは信仰心と忍耐を持つ者を守るだろう」ピタレ氏は金持ちで裕福な紳士だった。彼は大量の砂糖飴を寄付し、ババに素晴らしい果物やパン(キンマの葉)を捧げた。ピタレ夫人は大変敬虔な女性で、素朴で愛深く、信仰心が厚かった。彼女は柱の近くに座って、目から喜びの涙を流しながらババを見つめていた。

 

彼女の友好的で愛情のこもった性質を見てババはとても喜んだ。神がそうであるように、聖者も常に心と魂の全てを委ね礼拝をする帰依者たちの召使であった。ババと共に幸せな数日を過ごした後、ピタレ一家はマスジッドへやって来て、ババにいとまごいをした。ババは彼らにウディと祝福を与え、ピタレ氏を近くへ呼んでこう言った、「バプ、私は以前君に2ルピーを与えたが、今度は3ルピーをやろう。これを君の祭壇に置いておきなさい。そうすれば役に立つから」ピタレ氏はプラサドとしてこれを受け取り、再度ババの前にひれ伏して、ババの祝福を祈った。

 

この時初めてシルディを訪れていた彼は、以前に2ルピー与えたというババの言葉が理解できなかった。彼はこの謎を解きたいと思ったが、ババは黙っていた。ピタレ氏はムンバイに戻ると、シルディで起きたことの一部始終と、ババが以前に2ルピーを与えたと不可解なことを言った話について、彼の年老いた母親に話した。母親にもこの不可解な話は理解できなかったが、よくよく考えてみたところ、この謎を解く古い出来事を思い出した。

 

彼女は息子に言った、「今回お前が息子を連れてシルディに行ったように、お前の父親も昔、お前を連れてマハラジのダルシャンを受けにアッカルコットへ行ったんだよ。マハラジもまたシッダで、完璧なヨギで、全知で慈悲深いお方だった。お前の父親は信仰が厚くて、その礼拝は受け入れてもらえてね。その時マハラジはお前の父親に2ルピーを下さって、祭壇に置いて礼拝するようにと言われたんだ。お前の父親は亡くなるまでそれを礼拝していたよ。

 

でもその後礼拝は忘れられてしまって、ルピーもなくなってしまった。しばらくすると、2ルピーを戴いたこともすっかり忘れてしまった。でも今とても幸運なことに、アッカルコットのマハラジがサイババの姿になってお前の前に現れて下さって、様々な危機を避けるためにお前の義務を果たし礼拝することを思い出させてくれたんだよ。これからはよく気をつけて、疑いや悪い思念は捨て、先祖に倣って家族の神々とルピーを礼拝して、聖者方に戴いた祝福を誇りにしなさい。

 

サイ・サマルタは親切にもお前の中にバクティの精神を蘇らせてくれたのだから、役に立つように磨いていきなさい」母親の話を聞いたピタレ氏は大変喜んだ。彼はババが遍在していることと彼のダルシャンの重要性を確信を持って知るに至った。そしてその後彼は自分の行動にとても注意深くなったのだった。

 


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シルディ・サイババ(バクタ、パント)

2011-10-11 | シルディ・サイババ

あるとき別のグルの弟子であったパントという名の男性がシルディを訪れる幸運に恵まれた。彼はシルディに行くつもりはなかったのだが、人が一方へ行くつもりでいても、神が別の成り行きを定めていることがある。彼はB.B.&C.I.Rly1で旅行をしていたが、列車の中でシルディに向かう大勢の友人に出会った。

 

友人たちは彼に一緒に行かないかと尋ねたので、彼は行かないとは言えなかった。彼らはムンバイで降りたが、パントはヴィラールで降りた。そこで彼はグルにシルディへ旅行する許可をもらい、旅費を調達した後、一団と共にシルディに向かった。彼らは午前中に到着し、11時頃にマスジッドに行った。

 

ババを礼拝するために集まっている帰依者たちの群れを見て、彼らは一様に喜んだが、パントは突然ひきつけを起こして意識不明になった。彼らは皆怯えたが、彼の意識を取り戻そうと最善を尽くした。彼の頭に水をかけると、ババの恩寵で彼は意識を取り戻し、まるで眠りから覚めたかのようにまっすぐに起き上がった。

 

全知のババは、彼が別のグルの弟子であることを知っており、彼自身のグルを信仰してよいと請け合い、次のように言った、「何が起きようとも、あなた自身の支持するもの(グル)から離れないようにしなさい。しっかりと彼についていきなさい」パントはすぐにこの言葉の意味に気づき、自身のグルのことを思い出した。彼はババのこの親切を生涯忘れなかった。

 

1. B.B.&C.I.Rly:当時のボンベイ・バロダ・中央インド鉄道。現在の西部鉄道。

 


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シルディ・サイババ(内なる礼拝)

2011-10-11 | シルディ・サイババ

ヘマドパントは新しい礼拝の形を私たちに教えてくれた。彼曰く、喜びの涙という水でサドグルの足を洗い、純粋な愛の白檀の練り粉を彼の身体に塗り、真の信仰という布で彼の身体を覆い、8つのサトウィック(サットヴァの資質の)の感情を形にした8つの蓮の実と、集中した心という果実を捧げ、献身というブッカ(黒い粉)を彼の頭に付け、バクティの腰紐を着け、彼の御足に私たちの頭を委ねよう。

 

  このようにして様々な装飾品でサドグルを飾りつけた後は、私たち自身を彼に捧げ、暑さをしのぐために信仰のチャマールを扇ぐのだ。このように至福に満ちた礼拝の後は、次のように祈るのだ:私たちの心を内に向け、真実でないことと真実の区別をつけ、世俗の事柄に無執着になり、自己認識へ至ることができるようにしてください。私たちは肉体と魂(肉体意識とエゴ)をあなたに委ねます。私たちの目をあなたのものにしてください。そうすれば私たちは喜びも痛みも感じることがないでしょう。私たちの身体と心をあなたの願う通りに制御して下さい。私たちの心をあなたの足元で休ませて下さい。

 

1.マーヤ:幻想

2.チャマール:動物の毛でできた扇子

 

  さて本章の物語に進んでゆこう。

 


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シルディ・サイババ(第二十六章 前置き)

2011-10-11 | シルディ・サイババ

私たちがこの宇宙で目にすることは全てマーヤ1 - 主の創造の力 - の働きにすぎない。こうした物事は本当は存在しない。本当に存在しているのは絶対者だけだ。ちょうど暗闇の中で蛇を綱か花輪と見間違えるように、私たちは常に目に見える物事の下に潜んでいる現象を見ずに、外側に現れている現象だけを見ている。私たちの理解の目を開いて、外側に現れる事象ではなく、真実の光に照らして物事が見えるようにしてくれるのはサドグルだけである。だからサドグルを礼拝し、私たちに真のヴィジョン、他でもない神のヴィジョンを与えてくれるように祈るのだ。


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インド出入国書類の書き方

2011-10-11 | シルディ・サイババ

参考 URL

■入国カード兼税関申告書

全員必要

書式は予告なく変更になる場合があります。(2009年3月現在)

【ご注意】出国カードはご旅行中なくさずお持ちください。

1: 姓名(姓と名の間は1マス空ける)
2: 性別
3: 国籍
4: パスポート・ナンバー
5: 発行日(日・月・西暦)
6: 生年月日(日・月・西暦)
7: 到着前6日以内の訪問国
8: 到着日(日・月・西暦)
9: 搭乗便(入国時)
10: 搭乗地
11: ビザ・ナンバー
12: 失効日(日・月・西暦)
13: 訪問目的
14: インドでの滞在先
15: 電話番号
16: 署名
17: 氏名
18: 搭乗便(入国時)
19: 機内預け荷物の数
20: 機内持ち込み荷物の数
21: 課税品の総額
22: 署名

■出国カード

全員必要

書式は予告なく変更になる場合があります。(2009年3月現在)

【ご注意】出国カードはご旅行中なくさずお持ちください。

1: 姓名(姓と名の間は1マス空ける)
2: 性別
3: 国籍
4: 居住地
5: 生年月日(日・月・西暦)
6: インド国籍の方のみ
7: インド国籍の方のみ
8: パスポート・ナンバー
9: 発行日(日・月・西暦)
10: 出発日(日・月・西暦)
11: 搭乗便(出国時)
12: 目的地
13: 職業( 「英語での職業記入例」参照)
14: インドでの滞在先
15: 電話番号
16: インド国籍の方のみ
17: 署名


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