メガは2つの場所でババを礼拝した。マスジッドでババ本人を、ワダではナナサヘブ・チャンドルカールが設置した大きな絵を。これを彼は12ヶ月続けた。彼の信仰心を評価し、その信頼を確かなものにするために、ババは彼にヴィジョンを与えた。
ある朝、メガが目を閉じてまだベッドに横たわっているものの、意識が目覚めかかっていたとき、彼ははっきりとババの姿を見た。彼が目覚めているのを知っていたババはアクシャタ(クムクムで赤く彩った米)を投げて、「メガ、三つ又の矛を書きなさい!」と言って消えた。
ババの言葉を聞いて目を開けた彼は、そこにババの姿はなく、ただ米があちこちに散らばっているのを見た。そこで彼はババのところへ行き、ヴィジョンのことを話して、三つ又の矛を描く許可を願い出た。ババは言った、「三つ又の矛を描くように言った私の言葉が聞こえなかったのか?あれはヴィジョンではなく、直接の指示だ。私の言葉はうつろなものではなく常に深い意味が含まれているのだ」メガは言った、「あなたが私を起こしたのだと思いました。
でも扉は全部閉まっていたので、私はあれはヴィジョンだったのだと思ったのです」ババは答えて、「私には扉は必要ない。私には形もない。私はどこにでもいる。私は操り人形師として、私を信じ私に溶け込む者のあらゆる行為を行うのだ」
メガはワダに戻り、ババの絵の側の壁に赤い三つ又の矛を描いた。翌日ラマダシのバクタがプーナからやってきて、ババに敬礼しピンディ(シヴァの男根像)を捧げた。この時メガもその場にやってきた。ババは彼に言った。「ごらん、シャンカールがやってきた。さあ、彼に礼拝しなさい!」メガはピンディを見て喜び驚いた。ワダでも、カカサヘブ・ディクシットが沐浴後で頭にタオルを巻いて立ち、サイを思い浮かべていたときに、心の中にピンディのヴィジョンを見た。彼がこれを不思議に思っていると、メガがやってきてババから差し出されたピンディを彼に見せた。
ディクシットは、このピンディが彼が数分前にヴィジョンで見たものと正確に一致していたのを知って喜んだ。数日のうちに、三つ又の矛の絵は完成し、ババは大きな絵の近くにピンディを安置し、メガはそれを礼拝した。シヴァへの礼拝はメガにとって大切なことであり、三つ又の矛の絵を描き、ピンディを安置することで、ババは彼の信仰心をますます強めたのであった。
それから長年に亘るババへの奉仕を続け、正午と夕方に定期的な礼拝も行った後、メガは1912年に亡くなった。ババは遺体に手を触れて言った。「これは私の真の帰依者であった」ババは自費でブラーミンに対し葬儀の正餐を振舞うよう指示し、カカサヘブ・ディクシットがこれを執り行った。
スリ・サイに頭を垂れよ - 皆に平安が訪れますように