残業代不払いで書類送検されたパン製造販売大手のドンクに未来はあるのか

2015年03月27日 | 日記
パン製造販売大手ドンクが、残業代不払いで社長と元工場長が東京地検に書類送検された。

15年ほど前、ドンクでアルバイトをしており、そのときの店長が逮捕された中土現社長だった。

学校が終わってからの短い時間と休日しかシフトに入っていなかったため、中土社長の仕事ぶりや人柄などはよく知らない。

北陸方面の人事部長も兼ねており、かなりの「やり手」であるとは、古参のパートさんなどから聞いていた。リストラや降格にもバンバン着手し、効果をあげていたようだ。

店の奥で働く年配の職人さんが、かつては店長職にあった人で、中土現社長が降格処分にしたと聞いたときには、にこやかな笑顔の裏にある冷徹な面に怖れを感じた。降格の理由まではわからなかったが、職人さんの心中はどうだっただろうか。それでも、なにくわぬ顔で店長として仕事の指揮をとることができたからこそ社長にまで登りつめることができたのだろう。

長くドンクに勤務するパートさんから、長時間の不払い残業が常態化していることは聞いてた。心身状態を悪化させて退職を余儀なくされた人がいることも聞いていた。長く貢献した人や過重労働の末に病気になった労働者に対する心ない仕打ちについても聞いていた。

社長が凄腕で辣腕をふるいながらも、各職場ではモラルが崩壊し、利益を上げるために人が切り捨てられていく様子がみられた。

サンドイッチ工場で働くパートさんが脳疾患で倒れ、労災申請が出されたことで長時間労働や不払い残業代が発覚したということだ。

そのパートさんは「自分の仕事が遅かった。悪いと思って残業時間を少なく申告した」と話してる。

「悪いのは自分」「自分がちゃんとしていないからこんなことになった」仕事で心身状態を悪化させた人がよく言うことである。

2000年以降台頭してきた自己責任論が背景にあるように思う。

自己責任というのは誰が言い始めたのか知らないが、ずいぶん便利なものだ。なんでも自己責任なら責任を取る人がいないから無責任でいいわけである。

ドンクは「労務管理に不備があったことは誠に遺憾。社内体制を強化し、改善に取り掛かっている」とコメントしているが、ずいぶんのんびりしていないか?なぜ、労務管理に不備があったと言えないのだろうか。本気で取り組む気がないのがわかる。

病気を理由に放り出した労働者を、人手が足りない、即戦力となる仕事のできる人間が欲しいという理由で再度雇用しようとするような会社にどんな改善ができるのだろうか。
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1 コメント

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ドンク ブラック (わーママ)
2017-08-18 15:49:42
ドンクのアルバイト ブラックで検索しました。大学生の娘がバイトしていたのですが、店長より電話があり、辞める手続きをしているが本人と連絡が取れない、なので親に電話した、と。娘に聞くと数ヶ月前に元はシフトに入っていない日、後から急に入れられたようで知らずに行かなかったら、後日すごい剣幕と嫌味で怒られたと。でも、シフトの連絡がなかったら行きようがないですよね。そのことを言っても、ヤル気があるのかとかの責めで、嫌気がさし辞めると言ったそうです。2週間ほど学業が忙しく音沙汰なしにしていたら、親に電話してきて一方的に解雇のような言い草でした。娘は次週に借り物を返しに行くつもりにしていたのに、ということです。しかも契約時は5分前に入れば良いが、20分前には入れといわれ、それには時給が発生しなかったようです。本社同じく意識が薄いようなので訴えても無駄ですかね。
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