「老後」って、いったいいつのことを指すのでしょうか?会社を定年退職した後、つまりリタイアメントの後のことをいうようなかんじが一般的です。老後の資金が心配とかいうときの老後ってのは、給与収入がなくなり、年金収入だけになったときのことですよね?でも60歳や65歳からの人生を老後ってなんか早くないですか?
FPジャーナル12月号に、ファイナンシャルプランナーの亀山孝之さんが「セカンドライフには何が必要なのか~実感的セカンドライフ論~」のタイトルで投稿されています。
亀山さんは、老後とは「誰かの助けを受けて暮らすようになってからのこと」で、定年退職後の、自分のことを自分でやれる時代は老後ではなく、「老前時代」かっこよくいうならセカンドライフだといいます。そして誰かの助けを借りていく時代はサードライフ。面白いですね。
公的年金だけで暮らしていけるのか…誰もが心配することですが、無理であることはみんなわかりきっています。まだ十分に時間のある若い人なら、今から資金を増やしていけるでしょうけど、定年間近の人は間に合わないですよね。
そこで、亀山さんが次のような収支の提案をしています。
1 基本生活費は公的年金で賄う
2 楽しく学び、遊ぶためのお金はセカンドライフで稼いで作る
3 蓄えを取り崩すのはサードライフに入ってから
長年働きづめに働いてきた壮年の方々は、定年退職後のんびり過ごすのが楽しみかもしれませんが、長年真面目に働いてきただけに、拘束されない生活がどういうものなのか全く想像もつかないと思います。経験したことがないからこそ、あこがれるのでしょうが、リタイア前にかつての上司の姿を追ってみたらいいと思います。自営の方やフリーの方の話を聞くのもいいのですが、結局経験がないので、苦労話を聞いたところで、「でも自分の時間が持てるじゃないか」といった「いいな~」的な感想しか持てないと思うのです…
亀山さんは、セカンドライフで一番大切にしたいのは「生きがいづくり」だといいます。
亀山さんの言う「いきがい」とは「誰かのためにしなければならないこと、誰かのためにやりたいことがあること」です。
ちぇっ。これまでさんざんっぱら家族のために働いてきたんだから、退職後ぐらいは自分のために過ごしたいよ、とおっしゃる方、何十年間もご苦労様!ずいぶん空しい人生だったね!と言われてしまいますよ。家族のためにいっしょうけんめい働けたならそれはとても幸せなことです。家族に感謝しなきゃいけないですよ。本当はちゃーんとわかっていますよね!!
亀山さんは、セカンドライフに必要不可欠な人間関係は「地域での人脈」なので、セカンドライフに備えたいという人は、今すぐに「地域デビュー」をしてください、と言ってます。
私の夫は徒歩で行ける範囲にある地域の老人ホームの行事に子供をつれていそいそ出かけるようになりましたが、まだまだ地域にはなじみがありません。男の人にやんや言ってもなかなか実行には至らないので、奥さんが作戦を立てないとだめです。うまくいけば、自分のセカンドライフは安泰ですが、うまくいかなければ夫在宅症候群とかに見舞われますよ。ご注意!
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