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16葉の クローバ

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個性

2022-10-29 11:13:23 | のりひと詩集

みんなと同じに
幸せになりたい

誰でも他人の生活が羨ましく見える
あこがれを摘むのは
素敵な流行だけではない

少しでも似たり
近づくだけで

世間に乗り遅れていないか周りを見て
自分たちは
中年以上の生活をしていると錯覚してしまう

けれど自分を殺してまで
羨ましく思っていいのだろうか
ふと不安になる

世界に同じ自分が居ない
だから値打ちが或る限定品
だったたらみんなと同じで無くていい
幸せがあっていいのではないか

例えば趣味に生きる

第一j産業でいくらでも
「職人、農業、園芸、林業、漁業等」
個性を生かせる個性の追求が或る

そんな独り言が他人を見て駆け回る

閻魔コオロギ

2022-10-01 09:31:19 | のりひと詩集
歳を重ねると
私などは 不安の中で
閻魔様の 台帳に
記載されない戒名を考える

ろくでなし
サバン
悪太郎
悪魔君

変な名前と思われれば
閻魔様でさえ
名前を書き落とす

夜陰にコオロギが 枕元に出没し
雄の前翅のもとにある 発音器で
音色を奏でれば
死の前触れという 俗信が昔はあった
秋が深まり
そのコオロギが 自分の事はさておいて
冬の準備が出来ましたか?
私に そんな言いぐさで鳴いている

コオロギは もう縄張り鳴き
喧嘩鳴き 口説き鳴きを卒業して
私に対して 明日のことだけを考えなさい
そう警句を告げているような気がする

風の歌

2022-09-02 06:16:06 | のりひと詩集
がまの穂が指揮棒を振る
風の歌

牛久沼のさざ波が
木琴のようにささくれ立つ

釣り人の竿がしなって
横笛のような音がする

楓の葉がからころと地面をころがり
タンバリンのように拍子をとる

歌好きの散策人が
周りを見回しながら
テナーで沼に向かって声を
朗々と流している

私も唄でも歌いたくなるような
雰囲気の日があるなんて
よほど
気が滅入った事があったのだな

とき

2022-08-01 05:36:22 | のりひと詩集


哀しみはいつか忘れられる
怒りだってその内に融けてしまう

止まらない雨がないよう
明けない夜がないよう
終わらない仕事がないよう
人の美しさも 花のように色あせる

時は砂のように音も無く
さらさらときつい性格を丸くして
何十年ひとむかしと
生きている 私を夢の園にいざなう

時間とは 恐ろしい
改革をする

乙女座

2022-07-04 14:32:58 | のりひと詩集
春の南の空
7星柄を伸ばしアルクトールスを横切り
さらに伸ばすと明るい星にぶつかる
春の到来を告げる乙女座
一等星スピカを日本では真珠星と呼ぶ

乙女座は黄道十二星座のひとつ
星座絵の女神は必ず麦の穂を持っている

翼の生えた女神は
メソポタミヤでは女神
ギリシャ神話では豊穣のアストラエ
人間に絶望して天に登った女神が
携えていた麦の穂が天の川
あの時と同じ春の空なのに
も鮮やかに思い出されない
人の青春