16葉の クローバ

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2021-07-02 12:51:25 | 今日子詩集


暦が替り 風が変わる頃
ひとつの夢が終わる

騒ぎすぎた 季節を過ぎて
ある朝 ふと目が覚める
薄皮を剥ぐように
もう一人の自分が 起き上がる

昨日までの 私に
さようなら・・・

新しいスーツを
ビシッときめて
鏡の中の自分の顔に
一直線に アイラインを引く

道行く人々 誰も
私とは 気づいていない

風が 背中を後押しするだけ

ファンタジー

2021-07-02 12:33:41 | 小泉周二

パパ かきごおり つくって
というので
はい いちごとメロンとレモン どれがいい
と聞くと
うーん あかいの
と言う
はい いちごですね カシャカシャカシヤ
シロップ ジヤ
はい どうぞ
両手の平をおわんにして差し出すと
片手でつかんで自分の口に持っていく
おいしい
と聞くと
あまーい
と答える
パパ パン屋さんに行ってくまさんのパンを買ってきて
くるから待っていててね
と部屋を出ていく
はい 気をつけてね
と送り出す

ドンドンドンドン足音が遠ざかり
ドンドンドンドン足音が近づいてくる

ただいまー
お帰り 早かったね
というと
パンやのお休みでくまさんのパン買えなかったの
と言うと
うーん そうだったのかあ



前を向いて

2021-07-02 12:00:57 | 佐藤もも詩集


ウインデングドレスを着たときには
私の前に素晴らしい
未来が待っている気がした

20歳で 音楽学校時代の恋人と一緒になり
生活に入ってたものの
現実はこんな筈ではなかったの連続で

家族や縁戚や友人を裏切り
一人新潟駅の電車に乗り義母に高価な婚約指輪を返して彼と別れた

父の問いつめには「未熟だったから」 確かに未熟だった
それからウインデングプランナーになって5年
王子の父となる人との交際が始るとは思っていなかった

私は前を向いて歩いている 後ろを振り向きたくない



心のアルバム

2021-07-02 11:46:00 | 自遊人マサル

人はそれぞれ 心の中に何冊もの
心のアルバムを 持っている

何回開いても 良いアルバム
開きたくない アルバムもある

目も心も 輝いていた子供の頃
思春期多感な頃の アルバム

希望に燃えていた 青春時代
野望に燃えていた 青春時代

生まれてきてから 1枚1枚
積み重ねてきた 心のアルバム

過ぎし日を 思い出したり
明日の鋭気を 養う心のアルバム
大事な 心のアルバム

父に似て

2021-07-02 11:03:00 | のりひと詩集


好きな言葉は
「お父さんに似ているね」
そう言って切れる人はほとんど居なくなった
アルバムに見るあなたと々平凡な顔
あなたと同じに平均より背筋高い

都会センスが似合う
あなたの洋服の着こなしはアルバムだけ
そんなあなたが好きで選んだ
都会生活にあこがれて私も上京
気が付くと故郷を捨てて
あなたと同じに一家を構えていた

あなたと一度も並んだことが無い
あなたの35歳以降のアルバムが無いのだから
髪型も知らない
でも仕組まれているとしか思えない
容姿も趣味や性格が似ていると言われる

遺伝子の記憶に感謝こそすれどこか心の片隅に置いてきた
好きな言葉は「お父さんに似ているね」
アルバムだけでしか見れない父だけど
あなたゆずりの性格で世の中を渡ってきました