同窓会が終わった 帰りの電車の中で
何年ぶりかの交流の 余韻に浸っていた
ふとんを並べて過ごした
15,16歳頃の寮生活
こいつは寂しがり屋で
あいつは体力自慢
あいつは親分肌で面倒見が良かった
こいつは上級生のストームの矢面に立っていた
思い出してみると2年も一緒に暮らしたのに
彼らの考え方 僕をどう思っていたのか
何一つ知らないことに気づいた
今、夫婦の中身もそれと似ている
男は仕事の話をしても女房はどうせ分からないだろう
近所の出来事を話しても夫は興味を示さないだろう
両方の怠慢と愚かさが重なり
知らずに垣根を作っている
毎日一緒に入る人を面白く思わないで
歳相応に広い心を持っていると自負できるだろうか
相手のおしゃべりの くだらなさ
バカさ加減に共感と情熱を持つことも
無関心夫婦を作らないこつかなと
自分を振り返っている