梅雨 2021-08-01 08:00:53 | 今日子詩集 仕事を辞める人 転居する人 新しい生命を育む人 其々の環境 生活 人生 時は音もなく流れ 思い煩っているうちに 季節の風に吹かれて 歩いている 低く雲は立ちこめ 雨は細々と降りそぼる 食物は伸びやかに そのエネルギーを発散 雲の切れ間から 初夏の陽射しが差し込む あの 一年振りの夏は もうすぐそこに
内緒 2021-08-01 06:47:03 | 佐藤もも詩集 幸せな夜は そっと 誰にも内緒にしよう 君の満足を知っているよと言われて せっかく膨らんだ沢山のシャボン玉がわれたら 人の妬みを買ったこと だから自分の幸せは 内緒にしよう 歓びが心に燃え上がっても それはひとときの 心の安寧 希望ならつきあえるけれど 夢にだけはつきあえない かなしみ しあわせ かなしみ しあわせ どうせそんな繰り返しを もてあそんでいる どこかの気紛れやさん しあわせな夜は そっと 誰にも内緒にしよう
猛暑日 2021-08-01 06:40:51 | 自遊人マサル 暑いですね 暑いね 交わす言葉は 同じだね 草木は しおれ 虫たちは 葉の裏土の中 鳥たちは 森や林に 身を ひそめ 空は青く 真白の入道雲 海の地平線まで 青く 波打ち際には 白い波頭 静かな 穏やかな 美しい 自然です この暑ささえ なければ
日本という祖国 2021-08-01 06:28:50 | のりひと詩集 おしゃべり出来る言葉が あることは幸せな気分にさせる 自分の言葉を持たない民族は 祖国を持たないことを憂う 国語が祖国なら わたしたちは国語の上に住んでいる 決して英語や 中国語の上では無い 国語からほとばしる 言葉と思考は 近隣の人との関係をなめらかにする わたしにも、私、僕,我、我が輩、わし、 おいら、手前、書生、凡生など 実に沢山の表現がある おしゃべり言葉があることは 祖国に住んでいること 美しい言語を大切にして継いで行くことが 日本人の使命では無いか やわらかく 心地よい 祖国という言葉を噛み締めて