あける 2020-01-01 07:36:55 | 今日子詩集 凍てつく冬の長い夜 終わりのないような闇 それでも いつしか 白いダイヤモンドダストの朝陽 氷を融かして 心も身体も溶かして あけない夜は無く きりっと朝となる 豆を撒き あけて春が来る 扉をあけるように 昂ぶる気持ちのままに 何かを期待する 如月は 冷たくて 優しく そして懐かしい ほらすぐそこに あの人の 笑顔がこぼれる
無題 2020-01-01 07:32:01 | 小泉周二 どう考えても 僕は間違っていないのだけれど あの人は僕が悪いと思っているらしい シクラメンに触ったら 葉っぱがちょぴりしおれていた 久しぶりに水をやる 僕もいやなやつだろうか
ぬくもり 2020-01-01 07:22:16 | 佐藤もも詩集 ばばちゃんの ピンクの毛布に 包まって ピンクの 寝間着を着た 王子が寝ている 学校で走り回って 疲れたのだろう 目を閉じて 丸まって 気持ちよさそう まじかに 重ね着した やわらかなピンクの寝巻に ぬくもりを ためこんんでいる王子 残業で遅くなって帰った私も 王子の寝顔を見たら 疲れが吹き飛んだ 起こして近くのアパ-トまで 帰るのも可愛そうだから そおっと炬燵に脚を滑らせて このまま泊まろうかなと 静かな王子の 寝息を聞きながら ぬくもりを ためている
元旦 2020-01-01 07:13:02 | 自遊人マサル 元旦の朝 雲一つない 晴れ渡る空 凍てつく空気が 街の喧騒を包み 東の空が 赤く染まり始める頃 諏訪神社の 鳥居をくぐり 露天商の並ぶ 参道を進む 記帳をすませ 手口を清め 本殿に向かい 二礼二拍手一礼 毎年毎年 今年こそ今年こそ 祈る心に 変わりはないが 家族の幸せ祈り 手を合わす 初詣の静かな静かな 元旦です
ボケたかな? 2020-01-01 06:56:13 | のりひと詩集 子供の頃の遊び 歌った童謡 過ごした ふるさとの家 胆沢川 曲がりくねった道 田圃 あの頃の母 祖父 兄妹達 ああ もっとも古いものが どうして こんなにも最も新しく 思い出すのだろう