9月 2020-08-01 11:06:30 | 今日子詩集 蝉がひとしきり鳴き 日暮れには 虫の音が聴こえる 日没は早くなり 気が付けばとっぷりと 暮れている 帰り道は 皆 急ぎ足となり 車のライトのフラッシュが 気忙しさを促す 夏と秋の境目は 微妙だが 確実に 線が引かれてゆく 装いも 情感も ぼやぼやしていると 置いてけぼりになってしまう
たわむ電線 2020-08-01 10:48:46 | 佐藤もも詩集 みんながみんな 優しくして欲しいと 思っているわけででもない 心が弱い人ばかりと 遠慮して 励ます言葉を 忘れている 精神病じゃないんだから 勉強 しっかり頑張りなさい 徒競走だって 上を目指しなさいよ 目標が高いほど 君は伸びるよ 君が 頑張らなくてもいい言われて 風を受けた たわむ電線になったらがっかりだよ 時にはピンと 気持ちを張り 自分を 誇らしく思って欲しい 頑張れよ ママは声に出さないけれど 心で応援しているからね
出逢い 2020-08-01 10:36:40 | 自遊人マサル おはよう こんにちは こんばんは 始めまして この四句から 始まる出逢い 人は一生のうちに 何人の人と出逢い 何人の人と 言葉を交わし 何人の人と 親しくなるだろう 親子の出逢いから 始まり 兄弟の出逢い そして友との出逢い 人の一生を 左右する出逢い 自分で選べない 運命(さだめ)です
ふるさと 2020-08-01 10:24:01 | のりひと詩集 ふるさとは 北 いまはもう 私の中から消えた 消えた 訳は わたしの おふくろが逝ったこと この方が ずっとわかりやすい ふるさとに恋した頃は 不思議 さびしさ 期待 あこがれ 頑張る糧 おふくろにとっても 離れて暮らす 私への想いは 同じものであっただろう 安らぎと 苦しみが 交差した年月 当然 お互いを比べる必要は無い ふるさとは 北 いまはもう 私の中から消えた