節分 2021-02-01 12:07:22 | 今日子詩集 底冷えのする空気が 漂い 何処からともなく 雪が吹雪く あっという間に 視界は零 前進も撤退も 道はもはや塞がれる 寒波は東欧から拡がり 世界中が氷の中へと 囚われるいさぎ 有名な物語さながら 氷の女王が支配するのか・・・ 豆の撒く音がする時 天界では 晦日から正月へと 次元が新たになる 真っ白い雪は 神からの贈り物 人も動物も あらゆる生き物が 禊をする 自戒を込めて そして 春への希望を その胸に 温める
育つ 2021-02-01 12:01:09 | 小泉周二 ほんわりした香りも むうむうした匂いも 嗅がせてくれた ふわふわしたところも こきこきしたところも 触らせてくれた はだかん坊だった君が あっというまに服を着て そっぽを向く
心配 2021-02-01 11:40:23 | 佐藤もも詩集 男の子は 母親泣かせで 思わぬ 行動に はらはら どきどきさせる 中学生活も半ば 3年生が卒業したら 生徒会長に立候補する等といって ママを感心させていた矢先 跳び箱の練習で 鎖骨を折る事故を起こした ママも卒倒するほど驚いた 幸い入院にも至らずほっとしたけれど 毎日 気をつけての声かけは わかったという返事だけで 安まらない
三寒四温 2021-02-01 11:26:21 | 自遊人マサル 冬水洗が 咲き終わり 落葉樹の 新芽も膨らみ こぶしの蕾も 膨らみ始め 雪柳や沈丁花が 咲き 雑木林の 鶯も鳴き始める 何時もの 遊歩道 行き交う 人も 手袋外し マフラー外し 心なしか 顔がほころんでいる 日一日と 春めいているが 三寒四温の 春の陽気 何時もの こぶしの花は 今日も まだ蕾のままだ 明日咲くのかな 何時咲くのかな 毎日毎日楽しみに 歩いている
道筋 2021-02-01 11:12:18 | のりひと詩集 空を 仰ぐと 広すぎて 道筋が見えない 雲が南東 西北から吹く 渡り鳥は 気流の波に乗る 僕たち人間は ほとんど 奇跡を信じず 慣習通りに暮らしている しかし 毎日が奇跡だと信じる人はどうだろう 確かに 僕が生きているのは 奇跡だ 物事は 自分次第で 良い方向 悪い方向へ 舵が切れる それには 好奇心旺盛で 常に 可能性に従って行動する あらゆる道筋が 見えるのは 空を仰ぐことから 始まるのかもしれない