生きる 2020-12-02 12:30:48 | 今日子詩集 黄色い銀杏の葉が 群生するように 歩道や地面に散らばっている その上に 色鮮やかに 降り積もる 師走の雪 犬と人間の散歩の足跡が 蛇行しながら続く 落ち葉は腐葉土となり 雪は 潤いを与え 生きるための糧となる 乾いた北風が 一気に吹き落とせば 全てが裸木と戻る 人の歩く道もまた・・・
わざと 2020-12-02 12:24:33 | 小泉周二 いただきまーすと言えるのに ごちそうさまでしたは ゴチソウマサデシタと言うと言う おさかなは オカサナ パパノラジオは パパのジャジオ レジャーシート レジャージシート とうもろこしは トウロモコシ なのだ
さがしもの 2020-12-02 12:15:06 | 佐藤もも詩集 ママが生まれた家に 王子が遊びに来ると 決まって 小さい頃に暮らした部屋へ 入って探し物をする 天井には ママが張った 夜空のお星様が きらきら輝いていて 昔の部屋は かたずかないまま ガランと もぬけのから おもちやのバスを見つけると スイッチを入れる まだ電池が残っていて カランコロ音を立てる 王子が探しているのは 昔の自分かもしれない
無尽蔵 2020-12-02 12:07:20 | 自遊人マサル 川の流れのように 流れても 流れても 尽きない流れ 吹く風のように 吹いても 吹いても 尽きない風 海の波のように 寄せては返す 寄せては返す 尽きない波 人を愛するように 愛しても 愛しても 尽きない愛 川の流れ 吹く風 海の波に 終りが無いように 人の愛も 終わりが無い あふれる愛 尽きない愛 無尽蔵 無尽蔵 愛は無尽蔵
浮き世川 2020-12-02 11:53:39 | のりひと詩集 人は生きるために働く 働いたご褒美は それぞれ異なる 歓楽するもの 享楽するもの しっかり溜め込む物 人にとって大切な物は家族 でも 時には友達と盛り場へ繰り出して見たい 世相を流れる川は昔ほど 真面目すぎる事は無いが いつ落とし穴が待っているか分からない 浮き世の水に溶け込んだ浴を 適当に味わいながら 僕も又 何か大事名物を落としながら 浮き世を流れてゆく