16葉の クローバ

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6月

2020-06-01 08:34:49 | 今日子詩集


新緑の草木は 一斉に
エネルギーを放出し
梅雨間近の曇り空の下
鮮やかに 映える

日常という 煩雑なスピードの中
ふと 足を止めると
見えてくるものがある
聴こえてくるものがある

震災で壊れた家やビルが
新しくなり
テニスコートも 綺麗に
貼り替えられている

川沿いの道は サイクリングの人達
野球場からは 中学生達の歓声
渡る風も 忘れかけていた
懐かしい匂いがする

ふところ

2020-06-01 08:16:15 | 自遊人マサル


小さく浅い ふところ

年を重ねる事に 大きく深くなり
自我を しまい込み

自尊心も しまい込み
日光の三猿のように

見てはいけない 目を隠し
聞いてはいけない 耳を隠し
話してはいけない 口を隠す

時が過ぎても ふところを
空にする事は 出来ない

波風立てず 幸せを守るには
墓場まで 持って行くのかな

水の如く

2020-06-01 08:04:09 | のりひと詩集

人は逆境に立つと
どうしても
泣き言を言いたくなる

生まれた星を嘆き
親を嘆き 運命を嘆く

水は嘆かず 流れる
途中に堰があれば止まり
堰が除かれれば 流れる

四角な堰では 四角に収まり
丸い池では 丸く広がる

水は常に謙虚であるため
人のように逆境に立っても嘆かない
水は常に強い存在だ
私も 水の如くありたいものと時折考える