お稽古の合間にちょこっと書いた千字文のあたま八文字
コロナ前に書いた同じ部分が押入れの中から見つかったので比べてみた
どちらも朱墨液で書いたもの
市井の書道家に相応しい生活感は、添削で使い込んだ筆跡からも伝わってくる
我ながら好ましいね(⌒▽⌒)
で、どちらがお気に入り?
圧倒的に昨日書いた方がいいね!
進化している?
多分ね
小野鵞堂先生の千字文は、多分六文字続けて書いている
だからその六文字で被る点画は書法を変えてアプローチしている事が分かる
『自分の得意なところだけで勝負するな』
『この千字文から色々盗めよ』
と優しい声が聞こえる
明治大正期に活躍なさった方なので、もちろん会ったことはないけれど、お笑い芸人の『ノッチ』に似た容姿から優しくて温厚な人柄を勝手に感じている
何より髭を生やしていないのがいいよね
威張り散らしていないもの
小野鵞堂の千字文は文字の佇まいを筆勢や線質だけに求めず、結体のたおやかさで表現しているところが清々しく美しい
そこには普遍性があり多くの門人を虜にしてきた魅力がある
その文字を女性の感性でさらに磨き上げ作り上げたのが和翠塾と翠苑塾で使っているお手本を書いた我が師、高橋鵞翠
頭に残る運筆の記憶が背筋を伸ばしてくれる
一週間後の土曜日に、ようやく一日千字文大会を開催できる
少しオーバーに言えば、コロナでペシャンコにされてもどっこいしょと立ち上がった書道の力を天下に示したい
ご参加してくださる塾生諸君に感謝いたします
そして塾生と同じ気持ちで『一日千字文大会』に臨める幸せを高橋先生と横川先生にご報告できます