誰かに褒めてもらおうとか
そんな気持ちで書いたものはイマイチにも届かない事が多いものです
無心になって書いたものに面白い作品が多いものですが、その『無心』ってどう言う事でしょうか
私は極限に達した集中力の事だと思います
全ての神経は筆を持つ指の腹と筆先と紙全体を見ている目に集まり、それ以外の感覚が無い状態、、、
そこに上手く書いてやろうとか、誰かに褒めてもらおうとかの想いがわく事はありません
一心不乱、ですからね
それはたっぷり墨を含ませた筆を持った瞬間から始まり、書き終わって筆を置くまで続きます
とても短い時間ですが、その感覚が楽しくて書から離れられなくなるのです
まさに『書の虜』ですね
ストレスで歪んでしまった心をリセットする効果もある書道は現代社会にこそ必要な便利アイテムだと思います
私も長年その恩恵にあずかってきました
初心を忘れず、今年も髙橋鵞翠の書法と書体を広めるよう頑張ります!