時間は動かしようも変わりようもない存在で、過ごした時間の集合が、死ぬ寸前の最後は「自分の人生」と呼ばざるをえないと意識すると、時間の見方が変わってくる。もちろん1分1秒を生涯忘れられない時間にしようと思っても不可能だ。そんなことをすれば雑事が終わらない
残された時間で特別なことをしろ、というのではない。ただたんに「これから先も同じ法則に従って人生は続いていく」と認識してもらいたいだけだ
今まで自分の時間の使い方は、自分で決めて、その決断がこれまでに経験してきた結果を生み、今の人生をもたらしたのである
どんな瞬間でも、自分のしていることが、その瞬間における自分にとっての「最優先事項」だ
今ゴミだしをしようとしてるなら、今の自分の最優先事項はゴミだしである。
人生全般から見るとゴミだしは重要ではないが「今日はゴミの日だ。臭う前に処分しないと」と自分に言い聞かせているとき、自分に出来る最高の決断はゴミを出すことであり、それがその瞬間にできる最も重要なタスクになっている
もしそうでないなら、別のことをすると決めて、ゴミ出しは後回しにしたはずだ。
それに関心を向けるべきだと決めたということは、そうすることがその時点での自分にとって最高の時間の使い方だと決めたということだ。