弐千円札よ永遠に

Remember the 2000-yen bill!

問題を顕在化させること

2009-06-16 19:51:30 | 弐千円札/論説
生活するうえで,あるいは仕事をする上で,何らかの問題を解決しなければ困った自体を招くことは多々あるだろう.そうした問題は,いつも目に見える状態で存在するとは限らない.そのため,何らかの手法を使って,それらを顕在化させることが必要なことも多い.日常生活では,健康診断や車検などが,問題を顕在化させる手段といえる.

たとえば,在庫を減らすことは,製造業において経営上あるいは工程上の問題を顕在化させる常套手段である.設備の故障や不良品の発生などといった多くの問題は,在庫を削減することにより顕在化する場合が多い.多くの企業は,在庫を削減してみることにより問題を顕在化させ,それらを解決することにより企業体質の改善を図ろうとする.

同じようにして,二千円札を使ってみること,二千円札について考えてみることは,日本人の心に巣食う問題点を顕在化させる有効な手段であろう.たとえば,
- 物事について自分で考えない
- 新しい物事に適応できない
- 十進数についての理解が不十分
- 計算ができない
- 画像を認識できない
- 貨幣の何たるかを理解していない
などといった問題点があれば,それらを炙り出すことができよう.

世の中には,二千円札について考えることも,それらを使ってみることもせずに,他人やマスコミに付和雷同して二千円札を嫌っている人が多い.国のなすことを批判することこそが,知的なことであると考えている人もいるだろう.新しい物の欠点ばかりをあげつらい,自身の適応力のなさを正当化している人も多いだろう.特に,物事について自分で考えず,他人やマスコミに付和雷同して何かを叩くというのは,民主主義社会の崩壊にもつながりかねない危険な兆候である.

このような視点から二千円札について考えてみるのも一興であろう.

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