弐千円札よ永遠に

Remember the 2000-yen bill!

後世に遺産を残す景気刺激策を

2009-02-26 19:23:30 | 政治・経済・生活
住宅や自動車など高額商品の購入支援策を講じる地方自治体が相次いでいるそうだ.定額給付金に始まり,こうした助成金や給付金の話が出てくるのも,発想としては理解できる.

しかしながら,どんなに景気が良くても,民間企業が資金を投じられる対象には限界がある.せっかく国や自治体が資金を投じるのであれば,民間企業にはできない分野に投資してほしいものだと思う.基礎研究や先端技術の開発に投資してもいいし,教育や医療を充実させるために投資してもいい.新幹線や高速道路の整備,都市部の区画整理などに投資してもいい.単に道路を掘り返しては埋めるというのはだめである.

どのみち金をばら撒くのであれば,未来に何か遺産を残せるような使い方をしていただきたいものである.景気を刺激するためにやむを得ず行った投資が,結果として百年後にも役に立つものを生み出すならば,それは大変に幸せなことだと思う.この困難な時代を生きた甲斐があったと言えるだろう.
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボロボロの二千円札

2009-02-23 21:15:40 | 弐千円札/雑記
本日は私の友人が両替に行ったそうである.何枚両替したのかは聞いていないが,渡された二千円札のほぼ全てがボロボロだったと彼は嘆いていた.「二千円札を使うなというメッセージすら感じる」そうである.

おそらく,彼の感じたことは正しい.でも,屈しないでほしい.
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢にまで見た

2009-02-19 19:30:50 | 弐千円札/雑記
昨夜のことであるが,私は夢を見た.その内容は私にとってショッキングなものであった.

私は寿司屋か和菓子屋のようなところにおり(夢なので詳細は不明),そこで支払いをしようとしていた.当然のことながら私は二千円札を出した.そこで店員さんと以下のようなやり取りをした.
店員: 「えぇ?二千円札?困るんですよね.次回から(二千円札を)使うんだったら最初に言ってもらわないと...」
私: 「何ですって!?二千円札は法貨ですよ!強制通用力があるんですよ!警察行きましょう!警察!!!」
私は激高していた.

夢の中とはいえ,二千円札での支払いに難色を示されたからといって,いきなり警察とは乱暴な話である.二千円札は,私の意識の深いところまで浸潤してきたようである.
Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本銀行法

2009-02-17 18:45:10 | 弐千円札/論説
日本銀行法
第四十六条
1. 日本銀行は、銀行券を発行する。
2. 前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は、法貨として無制限に通用する。

当然のことながら,日本銀行券には二千円券(二千円札)も含まれる.したがって,二千円札は法貨として無制限に通用する.

好き嫌いは個人の自由であるが,それは法を前にして意味をなすものではない.二千円札の受け取りを拒否することは違法である.

しかしながら,現実にはそれがまかり通っている.つまり違法行為が野放しにされているのである.二千円札大使などといって民間の好意に甘えている場合ではない.行政の責任こそ問われてしかるべきであろう.
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ららぽーと横浜の駐車場

2009-02-16 20:46:59 | 弐千円札/雑記
友人から教えてもらったのだが,ららぽーと横浜の駐車場では,駐車料金を精算する機械が千円札と二千円札に対応しているそうだ.まずは,ららぽーと横浜を讃えたい.私も近いうちに訪れなければなるまい.

さて,こうした機械(自販機類)が対応する券種のパターンには
(1) 千円札
(2) 千円札,二千円札
(3) 千円札,二千円札,五千円札,一万円札
(4) 千円札,五千円札,一万円札,
がある.もちろん,考えられるすべての組み合わせを考えれば2の4乗で16パターンあるわけだが,常識的にはこの4パターンで十分であろう.ここで,我々が(1)と(4)のパターンを問題視するのは当然であるが,幸いなことに(4)はだいぶ減った.そのような自販機類は,券売機を扱っている会社のサイトを見ても見当たらなくなっている.しかしながら,パターン(1)は飲料の自販機を中心に依然として存在する.(2)であるにもかかわらず,二千円札対応の機能を殺して使用されているものも多い.

五千円札や一万円札は高額紙幣であるため,自販機で使えないことがあっても諦めがつく.しかしながら,低額紙幣である二千円札が使えない場合には諦めがつきにくい.人々が二千円札を敬遠する理由として,これは大きいだろう.

そのようなわけで,自販機を運用している方々には,ぜひ二千円札対応化を検討していただきたいと思う.釣り銭を多く用意する必要があるからと難色を示す方も多いであろうが,それは杞憂である.実際にそんなに多くの二千円札が投入されることはないであろう.
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京一極集中

2009-02-13 22:46:24 | 政治・経済・生活
東京一極集中の原因は,高速交通網が東京で分断されていることにあると,私は思っている.ここで言う高速交通網とは,高速道路ならびに新幹線である.解釈を拡張するにしても在来線の長距離列車くらいまでで,首都高速や地下鉄の類を高速交通網とは言わない.

東京で交通網が分断されていることにより,東京をまたぐ形での都市間交通が機能していない.たとえば,鉄道で宇都宮と静岡の間を行き来する場合,東京駅で新幹線を乗り継がなければならない.乗換えにも時間と手間がかかるし,料金体系も別なので運賃もかさむことになる.高速道路を使うにしても,東名の東京ICから外環の大泉JCTまでは一般道を通らなければならない.川口JCTまで首都高を使うにしても,金や時間がかかることには変わりない.

このように,東京以外の場所に拠点を構えてしまうと,東京の向こうにある地域に行くのに手間と運賃と時間が余計にかかる.だから,誰しも東京に拠点を構えたくなるのである.

東京への一極集中を緩和し地方を活性化するためには,地方に金をばらまいて地方に道路を作らせるより,東京を通過できる高速交通網を整備した方が効果的であると私は思う.
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二千円札の徒

2009-02-10 21:59:26 | 弐千円札/論説
ここ数日にわたり,私は自分の二千円札に対する思いを吐露してきた.
http://blog.goo.ne.jp/1f2h3e/e/17ab3ba7a6ee5b8ba7907119cc3ed39d
http://blog.goo.ne.jp/1f2h3e/e/274de3b98ec91e950101cf741b2597ee
http://blog.goo.ne.jp/1f2h3e/e/6b19db7aa65169235bbc5ab97455f725

そこで,二千円札について熱く語るとアクセス数(特にPV)が伸びるということに気づいた.私も徐々に二千円札の徒として認識されつつあるのだろうか.私の拙い文章を読んでくださる方々には,この場を借りて深謝申し上げたい.

世の中には,二千円札を流通させようと奮闘している猛者,これから二千円札の道に入ろうとしている人に有用な知識を与えてくれる方々がいる.彼らのサイトまたはブログを訪れることにより,読者がいっそう見識を深められることを期待して,以下にリンクを張ることにする.

シャルル・ド・モアイさんのブログ
ハゲナルドさんのサイト
2000円マスターさんのブログ
二千円札普及委員会
2000円札救済委員会
超こだはりの郵便局巡り
MasAka!
Masaakiさんのブログ
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二千円札の存在意義

2009-02-08 19:32:17 | 弐千円札/論説
二千円札の主な存在意義は,千円札の流通枚数を減らすことにある.とりもなおさず,それは千円札の製造にかかるコストと環境負荷を小さくすることにつながる.

二千円札を最大限に活用すれば,千円札と二千円札を合わせた需要を枚数ベースで4割減らすことができる[1].2008年度に製造される千円札の枚数を15億枚[2],1枚あたりの製造コストは15円程度[3]とすると,年間90億円程度のコストを削減できることになる.また,紙幣1枚の質量を1グラム[4]とすると,600トンもの紙資源を節約できることにもなる.

国家予算の規模と比較すれば年間90億円くらい大したことはないと思われるかもしれない.しかしながら,そう思われる方も,普段は「税金の無駄遣いは一円たりとも許せない」と思っているのではないだろうか.また,紙幣1枚に使われる紙はわずかでも,6億枚ともなれば大変な量になる.

国家の財政と地球環境を考えれば,二千円札を流通させることの重要性は明らかである.他券種と紛らわしい,計算が面倒であるといった問題は,習熟することにより乗り越えられてしかるべきである.

[1] 原始的かつ大雑把な見積もりではあるが,1,000円,2,000円,3,000円,4,000円の取り引きをそれぞれ1回ずつ行うことを考える.これに必要な紙幣の枚数は,千円札のみを用いた場合に計10枚,二千円札を最大限用いた場合に計6枚(千円札2枚,二千円札4枚)となる.
[2] 財務省のサイトにあるページ「平成20年度 日本銀行券製造計画: 財務省」による.
[3] はっきりした値は分からないが10~20円と言われている.
[4] 札束1億円分(一万円札が10,000枚)の質量が10kgだそうである.
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改悛

2009-02-06 21:20:00 | 弐千円札/論説
月日が流れ,私はどこかで,二千円札について書かれた記事を目にした.そして,二千円札の存在を,それに対して私が抱いていた感情を思い出した.

しばし私は考えた.手にしたこともない二千円札を
- 時の暗愚な政権により導入された
- 千円札や五千円札と紛らわしく
- 額面が中途半端で
- 使いにくい
- 不要な
であると決め付けた理由は何だったのか.

時の政権が愚かだったかどうかなど,軽々しく評価するほどの見識が自分にあるのか.たとえそうであっても,その施策すべてが愚かであるとする根拠はない.また,二千円札は,千円札や五千円札とは色合いからして異なる.書かれている数字も違えば透かしの位置も違う.そして,2と5は共に10の約数であり,互いに素である.2が中途半端で5が中途半端でないのは何故か.何より,慣れてもいないのに,使いにくいと結論付けるのは短絡的に過ぎる.二千円札が不要ならば,五千円札も同様なのではないか.

そして,ある結論に達した.二千円札に対しあのような感情を抱いたのは,私が変化に対応できなかったからである.二千円札の登場という変化を受け入れ利用するのではなく,それを拒み無視する理由を探していただけだったのだ.

私は,変化を拒み続ける人間ではなく,変化を受け入れ利用できる人間になりたいと思っていた.だが,二千円札ごとき使いこなせずして,どうしてそんな人間になれようか.そう思って,私は二千円札を使い始めることにした.
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

懺悔

2009-02-06 19:45:17 | 弐千円札/論説
二千円札が発行されたころ,私はそれを
- 時の暗愚な政権により導入された
- 千円札や五千円札と紛らわしく
- 額面が中途半端で
- 使いにくい
- 不要な
紙幣であると思っていた.便利だと言われても使う気にはならなかった.2のつく貨幣が海外では多いと言われても,日本にそれは馴染まないと思っていた.とにかく二千円札が忌々しかった.実際それを手にしたことなどなかったのに.

二千円札は普及せず,私はしばらくして,その存在すら忘れた.
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする