書店で、発売前の「試し読みスペシャルブック」の見覚えのある装画に目が止まった。
「鬼滅の刃」ならぬ「滅びの前のシャングリラ」。
関係はないのですが、ついつい「滅」にも注目してしまいました。
装画はやはり、小説「法廷遊戯」の時と同じ榎本マリコさん。
この小説は、ずっと生き苦しさをそれぞれ抱えて過ごしてきた4人+1人の物語。
ある日突然「1ヶ月後、小惑星が地球に衝突します。」と重大ニュースが世界を
駆け巡り、日常生活の秩序がハチャメチャに。
略奪、殺人、放火でさえも、死を前にすると善悪関係なく「生きる理由」になる
なんて想像出来ませんでした。
「江那友樹、十七歳、クラスメイトを殺した。」と1ページが始まり、いじめられっ子
だった彼は地球が滅びようとしている中で成長し、自信を得ていく。
ヤクザもどきの「目力信士」40歳は人に対しての愛を感じ始め、一方
暴力から逃れ、必死に子を育てて来た40歳の江那静香は望んで来た家族の姿を見つけ、
また、煌びやかな芸能生活に疲れたLocoこと山田路子29歳は何でもない普通の暮らし
こそが幸せであることに気付く。
初回限定特別付録に書かれた+1人の話し「イスパハン」
全てに恵まれ育ったが、違和感を感じていた養女の藤森雪絵17歳は、育ての親の
実子である妹を殺す夢を見るが、死を目前にし、育ててくれた家族がやはり自分の
家族であることを確信するのですが・・・。切ない気持ちになりました。
このように、
小惑星が衝突するという騒ぎの中で犯した大罪が裁かれることもなく、残された日々
の中でそれぞれの小さな「心のシャングリラ」を見つけることが出来た5人ですが。。。
新型コロナウイルスで、当たり前であった事が当たり前では無くなった2020年。
実際に地球消滅となっても、この小説のように日本では倫理も秩序も乱れることは
有り得ないと思っています。
人間として静かにみんなでいつもと変わらず過ごし、地球最後の時間を感謝を持って
迎えられたら良いなと。
でもなんで、凪良ゆうさんはこんな秩序も何も無い悲惨な異常な状態を描いてしまった
のでしょう。
登場人物をそんな中からユートピアに導くためだったのかしら。
来年は収束し、安心して外出できるように
なると良いですね。
外出自粛、ソーシャルディスタンスなんて
言いながら「go to キャンペーン」。
今では、その言葉さえも空しい人の多さ。
嘘まみれの国会。
うつくしい日本人は何処へ?
段々、昭和が遠くへ。
今日のディナーもワインでクリスマス後夜祭
旅の友さん、メリークリスマス後夜祭
テーマが斬新で、気持がつらくなるようなモチーフですね。
私は「臨床真理』とか「盤上の向日葵(ドラマ化されました))を読んで気分が落ち込んでしまいました。
TV・小説なんかに気分が引きづられるので注意しています。
ワクチン接種が始まりましたね。
今開発されているのは副作用が色々ありそうなので、もっと優れモノができるのを待った方がいいかもね。
go-to-失敗でしたね。
中国のように強い力で、徹底的におさえこまないと・・・。
今日のニュースでは南極大陸も汚染されてしまったようです。
星の王子様のように宇宙へ逃げ出さないといけないかも。
ともかくメリー・クリスマス