Sbagliando si impara. (間違うことで人は学ぶ。)

イタリア語の勉強に、nonna ひとりでフィレンツェへ。自分のための記録。

「櫛挽道守」

2022年01月22日 | 読書
「櫛挽道守」、この題名「くしひきちもり」は何を表しているのか漢字からも最初は読み取れなかった。
作者は「木内昇」、女性の時代小説家で新撰組大好き人間のmio marito の本棚にも
「地虫鳴く」があり、この本もmio maritoに紹介された一冊です。

    
   神業と称えられる櫛職人の父。 家を守ることに心を砕く母。
   村の外に幸せを求める妹。 才を持ちながら早世した弟。
   そして、櫛に魅入られた長女登瀬。
   黒船来航、桜田門外の変、皇女和宮の降嫁・・・
   時代の足音を遠くに聞きながら、それぞれの願いを胸に生きた家族の
   喜びと苦難の歴史。      (本の帯より)

 ー「歩を進めると、足下の雪が鳴いた。登瀬は、音に耳を添わせて数を唱えはじめる。
     ひ、ふう、みい、よう、いつ、むう。」ー

本を開くと、心地よい拍子を数えるこの文から始まりました。
どこを見ても山に阻まれている中山道の宿場町「藪原宿」で、「お六櫛」の櫛挽職人の
家族とその時代に生きた人たちの話でした。
女であるが故の苦闘を背負う登瀬、出自に苦しめられてきた人、自分の居場所を探す人。
胸に沁みる時代小説でした。
 
「ええ拍子だ」気付けば、登瀬は、父の手を取っていた。長らく使われて節の膨れあがった
  手を、両手で強く握っていた。
  家の中には櫛挽く音だけがある。
  静かだった。
  登瀬はなにもいうことができず、いつまでもそうして、父の手を摑んでいた。」ー

本を静かに閉じ、しばし私も櫛挽く音を心地よく聞いていました。

いつの間にか

2022年01月21日 | 日記
  気が付けば、1月もあとわずかに。
  新型コロナで自粛生活を頑張ってきたのに、この2年間は2倍の早さで歳を取った
  ような・・・
  今、オミクロン株が信じられない程の感染力で日本全国を牛耳っています。
  今年は寅年、強く、素早くCoronaを退治してくれることを念じてます。
   (モラ刺繍 自作)

 お天気も良く穏やかな元旦に加茂北にある「海住山寺」に初詣
  参拝者も少なく安心してゆっくりとお参り出来ました。
      

 国宝の五重塔(1200年代の創建)     かわいい種、珍しい・・ 何かしら?
            
  
 今は亡き父と、今も元気でコロナ禍を頑張っている母と、かつてこのお寺に
 お参りしたことを懐かしく思い出しました。
 このお寺への道は、すれ違うことの出来ない道幅で、しかも大変な急坂なので、
 ひやひやしながらの運転でした! 
    今度は il marito di mia figliaの運転で安心してのお参りでした。(ホッ!)

       今年も皆さんが健康で過ごせますように!!