Sbagliando si impara. (間違うことで人は学ぶ。)

イタリア語の勉強に、nonna ひとりでフィレンツェへ。自分のための記録。

古事記を織り込む

2020年08月28日 | 読書

Ongni giorno fa  molto molto caldo (>_<;)

多和田葉子さんの著書「地球にちりばめられて」で、同郷のSusanooに会えたHirukoでしたが、彼はいっさい言葉を発さない。

第2弾の著書「星に仄めかされて」で真実が分かるはず、と期待しながら次ぎへ、次へと読み進めましたが、何も分からずに終わってしまいました。

Hiruko(ヒルコ)という名前が私の中でずっと引っかかっていたのですが、同じ母語を話すSusanoo(スサノウ)という人物が登場したことで、私の中で閃き、すっきりしました。

あの古事記に書かれているヒルコと同名です。イザナキとイザナミの最初の子として生まれ、不具のために海に流された可哀想な子。

ひと言も喋らないSusanooありとあらゆる方法で、どうにかしてことばを出させようと必死になる場面などは「天照大御神」を「天岩戸」から出そうとする神話が思い出されました。

このように古事記の神話を、さりげなく織り込んでありました。

「因幡の白ウサギ」や「ヤマタノオロチ退治」が出てくるのか?、

どのような話しとして書かれてくるのか?とワクワクして慎重に読んでいきましたが・・・。

「古事記」が複雑でさまざまな要素が詰まっているように、多和田葉子さんの小説も移民問題、海の汚染、プラスチック問題や公害

そして地球の温暖化等々現在既に起こっている問題が会話の中で出てきます。

『たしまりあがばとこくきてめじはういとしうのんゅじ。すでいだんものくょしいきうぞはれこ。』この話しの内容は私には少し驚きでした。

(多和田葉子さんを真似て書きましたが、読めましたでしょうか?)

     

Susanooも加わり、失われた国を探しに船で旅立つところで「星に仄めかされて」は終わっていました。

第3弾の出版があるようでしたら、「星座のギリシャ神話」が盛り込まれる予感がします。

「星座にみちびかれて」なんてね(^_-)  退屈しない面白い複雑な小説でした。

沈んでしまっただろうKirikoの母国は果たしてどうなのか? 失われた国を探しての旅も期待感いっぱい! 

多和田葉子さん、楽しみにしてます。


本を読む

2020年08月20日 | 読書

毎日続く熱さ、暑さに巣ごもり状態。

コロナと同じく「もう少し、もう少し」と自分に言い聞かせながらの生活。

でも、確実に季節は微妙に移っているのを感じてます。些細な事ですが、2日前の夜からクーラーが同じ温度設定なのによく効いているのです。

やがて、このように少しずつ「もう少し」が終わりに近づくのでしょう。

8月19日午前中、猛暑の中を久しぶりに歩いて図書館へ。6485歩 歩いている人に殆ど出会いません。

mio maritoに帰りはバスで帰るように忠告されましたが、聞くような私ではないと思ったのか、メールが届きました。

予約した本「百年の孤独」を受け取りに出掛けたことに掛けて、「『百年の孤独死』にならないようにね(^_-)」と。

   

多和田葉子の「百年の散歩」でガルシア・マルケス作「百年の孤独」を思い出し、早速予約していたのです。

ネット予約の図書館利用では、人と接触することはなく不安なコロナ禍には少し安心かと思ってます。

でも、家族は今更こんな時期にたくさんの人が触っている本を借りなくてもと心配を。

古い本は確かに、見ただけでも汚いのですが・・・。図書カードを作る時に返却された本を職員の方々が表紙だけですが消毒されているのを見てちょっと安心。

多和田葉子の「地球にちりばめられて」ことば遊びを入れながら文章が綴られていますが、必要な言葉の遊びだと思える面白い内容でした。。。と、感じたのは多和田ワールドに巻き込まれたのかも知れません

留学中に、母国の列島(日本のことだが、最後まで日本という言葉は出て来なかった)が消滅した[Hiruko]が、自分と同じ母語を話す人間を探す話。

言語を通して知り合ったそれぞれ母語の違う4人が、話し手になって語っていくストーリー。

列島が無くなった理由として「都会の方が地方よりいいというお国柄なので、自分の生まれた田舎を首都圏の一部にしようとした男が、間にまたがる山脈をブルドーザーで削ってしまって、地球の温暖化で水位が上がり、平たくなった列島全体が太平洋に沈んでしまったこともあり得る」とHirukoは語っている。留学中の突然の出来事なので、なんにも分かってないのです。

実際、現実に宅地造成のために山森を切り崩し、自然災害が起こっている現状や「温暖化で沈む国」もあり、将来このような列島沈没も起こりえる笑えない話だと感じました。

地球上の未来が、現在がギッシリと詰まった話しだったようにこの本を読みました。

きっと多和田葉子さんは、尊敬語や謙遜語、カタカナや平仮名そして漢字等のある豊かな表現の出来る日本の言語、ことば、言の葉が大好きなんだろうなとも感じているところです。

 つい、アプリGoogle翻訳の音声使って試して見た「文章中のフランス語の言葉(発音)」

 *1「盆汁」と*2「胡麻ダレ」  きっちり正確に読み取ってくれました(^_^)v

イタリア語を勉強中の私としては、大いに参考になると同時に気楽になれました(^_-)~*

「地球にちりばめられて」のその後の「星に仄めかされて」を読んでいるところです。

       

*1    Bonjour   (こんにちは) *2  Comment  allez ?  (お元気ですか?comment alle vous?)


溶けそう(T_T)

2020年08月16日 | 読書

猛暑、猛暑で身体が溶けそう、熔けて、融けてしまい、心も解けそう。

「多和田葉子」に感化され、坩堝しましたが、看過して下さい。

「百年の散歩」は、このような言葉遊びに加え、当て字やドイツ語、フランス語が加わり、

ベルリンの全ての通りに歴史上の人物の名前が付けられたdie strabeを散歩し、

「あの人」に会うまでの時間を散歩、徘徊する話し。

   

「あの人」とは、何者かも明かさないまま、一度も会えないままに話しは進んでいき、読んでる私は迷ったまま。

理解不明のまま、突然、「平均的な西ベルリン人」だと書いてある文を見て、「なんだ具体的な人物かいな」と。

それまで、私は「その通りに付けられた歴史上の人物たち」、それとも「ベルリンの過去にあったお店、建物」

の事なのかと想像しながら読んでました。ちょっと( ̄0 ̄)ガッカリ。

しかし、最後の方では作者は「あの人」のことをこうも語ってます。

20年も前から同じ家(ベルリン?)で寝起きして、同じパン(歴史、思考?)を切り分けて食べてきた人間を

あえて「あの人」などと呼んでいる」と。 この方が私には腑に落ちます。( )内は私の思い込み。

作者は、読んでいる私のことは眼中になく、どんどん「ことば遊び」を楽しみ、益々私を混乱、根乱させ、読後は

独語で終わり、何にも読み取ることは出来ませんでした。ドイツ語や歴史上の人物たち等を検索しながらの読書でも

ありました。

  多和田葉子さんのことば遊びの一例のご紹介

「奇異茶店、喫茶店」 「わたしは感情を、勘定を支払うことができない」 「秒、病、鋲が心臓に・・」

「米寿色のスカート」 「イチゴのピリオド」(種のことらしい。他でも聞いたような) 

「サクランボは鬼の血豆」(気持ち悪い!) 「あおざめたアスパラガス」等々限りない! これらは序の口!

ms.「多和田葉子」に以前会ったのは、「献灯使使」でした。ユニークな文章と内容で興味深い作家でした。

        

図書館利用をするようになって、何を借りて読もうかと我が家の本棚を見ていて彼女を思い出しました。

気楽に本を選択出来て、お財布にもやさしい(本屋さんごめんなさい)図書館。

でも、読んだ本が手元に残らないのがさみしい!

Ms.多和田葉子には「地球にちりばめられて」で今また、再々会中。

   

ヤマザキマリさんの「マスラオ礼賛」も最高に楽しかった!

「プリニウス」からあの傑作アニメ「トムとジェリー」の『トム』まで、彼女なりのマスラオ分析に感服!

表紙は彼女が小学3年生の時に「トム」が好きすぎて手作りした「ぬいぐるみ」だそうです。

彼女の分析により、「トム」の奥深さや幅の広さを知り、彼の魅力に気付きました。今再びアニメーションを見たい!

        

マリさんの異性嗜好に影響を与えた祖父の事も楽しく書かれてました。

ヤマザキマリさんが描いたダンディーな祖父


その後

2020年08月08日 | 日記

熱中症になりそうな毎日の暑さ。コロナ感染者も増え続けているのに、「Go Toキャンペーン」。

アボガド水耕栽培の芽が出るのは「いつ?」と思っていたら、小さな芽が出て来ました。

 

全部で9個、実がついたトマトの最後の2つも美味しそうに赤く熟れました。 9個の内の2つは「尻腐れ病」で残念なことに。

オマケのようについた小さな々トマトが、小さいままで終わるだろうと思っていたら成長して10個目の大きなトマトに。

       →  

 8月1日6933歩 田んぼの稲も順調に大きくなっている様です。「ナイヤガラの滝」にはお呼びではありませんが「山田川の滝」(^^;)

    

7月28日 7001歩 「ムクゲ」が緑ばかりの街路樹に色を添えていました。

    

7月29日  6645歩  「帰ってきたヒトラー」:ヒトラーが自殺した当日,タイムスリップして2011年8月のベルリンの広場で目覚めることから始まる、

滑稽でもあり、現代社会への風刺がたっぷりの小説。周りの人たちはモノマネのそっくり芸人としか思っていない。

私もあの狂気のヒトラーがユニークな人間味のあるおじさまにしか感じられなくなり、危うくも彼に惹かれそうに。

ひょっとしたら様々な残虐行為もゲシュタポの忖度だったのでは・・・とさえも思えてくる。

しかも、「上に立つ総統たるものは、責任を取ることが仕事である。」とヒトラーは言う。日本の誰かさんに聞かせたい。

ヤマザキマリのエッセイから、行動力の大切さを改めて教えて貰ってます。

  

古い本です。実際借りた本そのものも色焼けしてました。落語調子で結構面白い~。

  

8月3日 8492歩

8月7日 7275歩  夕方からウォーキング。地面からの熱気がすごい~!

「ダリア」と「オシロイバナ」が鮮やか

8月8日 ウォーキング無し