Ongni giorno fa molto molto caldo (>_<;)
多和田葉子さんの著書「地球にちりばめられて」で、同郷のSusanooに会えたHirukoでしたが、彼はいっさい言葉を発さない。
第2弾の著書「星に仄めかされて」で真実が分かるはず、と期待しながら次ぎへ、次へと読み進めましたが、何も分からずに終わってしまいました。
Hiruko(ヒルコ)という名前が私の中でずっと引っかかっていたのですが、同じ母語を話すSusanoo(スサノウ)という人物が登場したことで、私の中で閃き、すっきりしました。
あの古事記に書かれているヒルコと同名です。イザナキとイザナミの最初の子として生まれ、不具のために海に流された可哀想な子。
ひと言も喋らないSusanooをありとあらゆる方法で、どうにかしてことばを出させようと必死になる場面などは「天照大御神」を「天岩戸」から出そうとする神話が思い出されました。
このように古事記の神話を、さりげなく織り込んでありました。
「因幡の白ウサギ」や「ヤマタノオロチ退治」が出てくるのか?、
どのような話しとして書かれてくるのか?とワクワクして慎重に読んでいきましたが・・・。
「古事記」が複雑でさまざまな要素が詰まっているように、多和田葉子さんの小説も移民問題、海の汚染、プラスチック問題や公害
そして地球の温暖化等々現在既に起こっている問題が会話の中で出てきます。
『たしまりあがばとこくきてめじはういとしうのんゅじ。すでいだんものくょしいきうぞはれこ。』この話しの内容は私には少し驚きでした。
(多和田葉子さんを真似て書きましたが、読めましたでしょうか?)
Susanooも加わり、失われた国を探しに船で旅立つところで「星に仄めかされて」は終わっていました。
第3弾の出版があるようでしたら、「星座のギリシャ神話」が盛り込まれる予感がします。
「星座にみちびかれて」なんてね(^_-) 退屈しない面白い複雑な小説でした。
沈んでしまっただろうKirikoの母国は果たしてどうなのか? 失われた国を探しての旅も期待感いっぱい!
多和田葉子さん、楽しみにしてます。