「この希有な旅人のことを、どうしても書きたい」
『深夜特急』の沢木耕太郎が激しく共鳴し描く、大型ノンフィクション
第二次大戦末期、中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した日本人がいた。
彼、西川一三の旅も長かったが、その彼を描こうとする私の旅も長かった。彼に
会ったのを発端とし、書き上がったときを終結とすれば、発端から終結まで二十五年
かかったことになる。 (帯から)
西川一三を書く。
しかし、その彼が自らの旅について記した『秘境西域八年の潜行』という書物が
ありながら、あえて彼の旅を描こうとするのはなぜなのか。
私は、何度も、そう自問した。
そして、やがて、こう思うようになった。私が描きたいのは、西川一三の旅その
ものではなく、その旅をした西川一三という希有な旅人なのだ、と。
(「あとがき」より)
「西川一三」は満州から出発。移動は基本的に徒歩、最後にインドに入ってからは
やっと鉄道や車も利用出来ましたがーー。
行程はほぼ上図の赤線になりますが、様々な事情から零下の積雪地帯、砂塵の砂漠等
あちこちで行きつ戻りつを繰り返す過酷な旅を敢行することになります。
密偵という業務を超えて、西川自身に比類ない冒険心があったことに注目、感動した
冒険作家、沢木耕太郎が渾身の熱量を注いで書き上げた作品となっていました。
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
「70歳からの軽やかな暮らし」 石黒智子
木漏れ日のように ささやかな幸せを大切に
何気ない日常を続けるための合い言葉は「こまめ」「こぎれい」「こざっぱり」
石黒さんの70代はなんだか楽しそう!! (帯より)
石黒さんが「亀の子スポンジ」のパッケージのデザインしたとは知りませんでした!
しかもデザイン大賞まで貰っているとは。
「亀の子スポンジ」は私も使ってますョ~。
スポンジながら思いのほか丈夫で、いろいろ種類も増えました!
題名から想像していた内容とは少し違いましたが、彼女が使う生活雑貨等もたくさん
紹介されていて楽しく気楽に読めました。
要するに、持ち物すべて必要数を絞り、例えばボールの代わりに深皿を利用するなど、
とにかくシンプルに、シンプルに生活をするということが書かれていたと思います。
一番、へ~ぇと思ったのが、エアコンなしの生活!
神奈川県在住のようですが、、、今年の夏はどうだったのでしょうか?(2023/4初発行)
ゆったりと軽やかで素敵な生活を真似て見たい~~♡
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