蒸し暑い日々にうんざり! 気だるい毎日、やる気のない日々。
「化物蝋燭」で少しはゾッとして涼を呼び込もうと思い読んだのです、
が、恐ろしいどころか心に沁みるお話しばかりでした。

「隣の小平次」、「蛼橋」、「お柄杓」、「幼馴染み」、「化物蝋燭」、
「むらさき」、「夜番」の七編の短編集です。
どれも、優しく美しい日本語で語られた時代小説でした。
「蛼橋」、「お柄杓」はホロリと切ないのですが、温かいものを感じ
させるお話しで私は”素敵な幽霊話”だなと思いました。
最強におっとろしかったのは、「幼馴染み」で、人間の怖さが凝縮されて
いました。あ~! 今でも思い出したくないほどいや~~な話しでした!
恨み、辛みで出てくる平凡な幽霊たちではないのです、
読んでいて、むしろ教えられることの多い幽霊話でした。
「阿母さん」という言葉も始めて目にしました。母を呼ぶ時にこの言葉が
使われていたので、調べてると「母を親しんでいう言葉」だそうです。
フリガナが添えて無かったのですが、「あぼさん、おかあさん or かあさん? 」
なんて読むのでしょうか?
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