夢老い人(ゆめおいびと)

第3の人生がスタート。これからは美味しいお米を作って食料自給率を高め、持続できる農業に取り組みます。

渡る世間は鬼ばかり?

2008-05-25 22:26:52 | 仕事復帰間近かの心境
  憂鬱な週末であった。久しぶりに実家の母から連絡が入っていた。先日から取り掛かっていた杉林の間伐(間引くことによって日当たり風通しを良くし木の成長を促進する)が隣地の境界に入り込んでいるらしい。隣地の所有者との立会いをすべく赴くこととなった。小雨煙るあいにくの天気であったが、都合を付けて付き合っていただく手前指定時間少し前にお迎えにあがり一緒に現地へ向かった。
 境界には「草巻き」という名のヒノキの種類の常緑樹が植えられていた。隣地の所有者(古老)がいうには、大きな楢の木の切り株が残っておりそこが境界だと言う。そこは確かに3m程食い込んでおり、これに従うより無いだろう。神様が乗ったときのようなにわか支度であったため、間伐に取り掛かる前に立ち会っていただくべきであったと準備不足を悔いた。 
 したがって、我がご先祖様(亡き父)から聞いていた「草巻き」の根拠が脆くも崩れ去った瞬間でもあった。その「草巻き」を腰に挿していた鉈で切り捨て、ナイロン紐で新たな境界の印を結ぶこととなった。なお、知らずに切り倒してしまった木の弁償についてはお咎めなしにしていただいた。無残にも、用意していった権利書、見取り図は役には立たなかった。
 またしても、喧嘩とならない選択をしてしまった自分の馬鹿さ加減に情けないやら悔しいやら・・・。新たに紫陽花でもその境界に植えようかと妻に相談している。その花を見るたびかけだし森林従事者としては境界騒動を思い出すであろう。
 ・・・いい人なんてクソくらえ。
コメント (8)
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