週末は「泊・旅」とカレンダーに書き込んで楽しみにしていた旅に出かけた。
エンゲル係数の高い我が家としては、まさしく夢のような出来事である。
人生にはまさかという坂があるんです。
雨だれが凍り付いてい柱のようになっている。
ルンルン気分で雪降る新潟を逃げ出してきた。
静かな「離れ舎」を借り切ってのいつでも引き湯に入れる気楽旅である。
世間の雑踏から逃れ、隠れ住み家に逃げ込んだ感じ。どこかに隠しカメラがあるのだろう。絶妙なタイミングでスタッフが出迎えてくれる。
ストーブがある部屋は吹き抜けとなっていて天井の丸太や天板(野地板)が丸見えとなっている。木材の材料は吟味されていて匠の技が光っている。無垢の木材に節目がほとんど見当たらないのである。
床暖房も完備しているのだが、火遊びが大好きな私にもってこいの薪ストーブがある。
寝てしまうのが惜しいほど至福の時間。いつまでもいつまでもぬくもりにあたっていたい。
ついつい夜ふかしをしてしまいました。
30分に一度くらいづつ薪を入れてあげればいい。柔らかい明かりと懐かしい暖かさにうっとり。
食事も少なからず、多からず。一汁八菜のお品書きがあってこれも絶妙な間隔で最後のデザートまでほぼ完食。
美味しい村上牛にもカニにもあえる。
選べる献立があって私は茶碗蒸しを選んだ。
母屋への通路がライトアップされている。
雪を掘ると骨組みが現れる。
雪中にともる幻想的な明かり。
なんたって薪の明かりに癒されました。こんなところでかまどの飯炊きで培った火付けの技が生かされるなんて思ってもいなかった。点火まじかは火種がすぐに消えてしまうからである。火吹き竹が付いていないので酸素の供給はもっぱら息を吹きかけて燃え上がらせるしかない。
杉葉を拾って焚き付けにしていた昔の幼いころの記憶がよみがえる。
薪はよく乾燥されていて、長さも丁度よく切断されている。楢の木なので火持ちがいい。時々桜が混じっているのかいい木の香りがだだよってくる。切り餅を持っていけば夜食にストーブを囲んで銀紙を敷いて尻もちならぬ焼きもちを食べられるかも。サツマイモを持ち込めば焼き芋を楽しめる、とにかくキャンプ気分を味わえる。
今回は持参した大福もちでお腹は充分満たされてしまいました。
今度また来よう・・・。