ほのかな香りに包まれて大事に持ち帰った花束。
震災で延期となっていた送別会でいただいた。
振り返れば入社以来43年間長かったようであっという間の出来事であった。
用意していったスピーチもいざマイクが回ってくるとどこかへいってしまって今、何をしゃべったのかすら思い出せない。
いろんな出来事があったが仕事を辞めないで続けられたのも陰ひなたで支えられての結果でありそんな人々に感謝の気持ちを伝えたい。
少なくてもお酒に頼らなくても生きていける事が証明された。
健康な心と体は自分で守っていくより仕方がない。
多くの支えてくれた方々のためにも空元気を出して頑張っていこうと思う。
そしてまた、地味なオーダー職人が去って行った。
この花束のようにほのかな香りを残して。