キヨミ・オカルトガール
タイトル「先輩だった人」
一人暮らしのミキは、いつも遅い時間に帰宅する生活を送っていました。
疲れた体を癒すために、帰宅するとテレビをつけ、ビールを片手にくつろぎます。
しかし、ある晩、彼女は異様な体験をしました。
テレビを見ながらウトウトしていたとき、突然、カラダが動かせなくなりました。
金縛りに襲われたのです。
目を開けても、カラダを動かすことができませんでした。
その時、自分の周りで足音が聞こえ始めました。
足音は近づき、遠ざかる、そして再び近づいてくる。
ミキは恐怖に震えました。
その足音には、かすかに見覚えのある匂いが混ざっていました。
それは、先月自ら命を絶った女性従業員のものだと気づきました。
彼女はミキの中学の先輩であり、同僚からその事実を聞いたことがありました。
なぜ彼女が直接、自分にそのことを話してこなかったのか、ミキは不思議に思いましたが、その時は気にしませんでした。
金縛りが解けると同時に、足音と匂いは消え去りました。
しかし、ミキの心には不安と恐怖が残りました。
ミキはその夜、眠ることができませんでした。
そして、それ以降も、彼女は、しばしば同じような体験を繰り返しました。
自分が何をされているのか、そして、その亡くなった同僚から、何を求められているのか、理解できないままでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます