昼間に一時間半位、ハロウィンキッズゴースト10数体に囲まれ、
夕方前に、忘年会等で手品を披露したいという人生の大先輩方々20人に手品講義を二時間。
もう、正直これだけで、けっこう疲労困憊だった。
子供たちにドカドカとダメージを喰らわされ、ご老人たちの質問攻めにジワジワと精神を削られ・・・
でも、僕の心は今日のメイン、『結婚式の二次会』と言う現場があったのだ。
子供たちの『もう一回やって!!』と、ご老人たちの『もう一回教えてください』は、クリティカルヒットにはならないが、連続攻撃を喰らうと
どんどんディフェンスが低下・・・(笑)
最初にご老人たちへ、僕の必殺技レベルMAX20の手品を見せたのは大失敗だった(笑)
『あれって、どうやってやるの?』と無邪気に質問されたが、、、、二か月くらい練習して、年末に間に合うような手品じゃないだろ・・・(T_T)
放心状態で、南越谷に向った。
僕に依頼をくれたRさんは、出逢い方やタイミングが違えば、もっと仲良くなれたかな?と思わせてくれる数少ない人だ。
出逢った時に、僕は手品師だったので、もう手品師じゃない僕を見せる事は出来ない。
僕は、もう「横山裕亮」として会う事は出来ないのだ・・・残念。
そんな、親友であるべき人の後輩の結婚式の二次会なので、絶対にウケたい、盛り上げたい。
Rさんと軽くLINEでやりとりして、新郎君をいじって、盛り上げる予定だったけれど・・・
新郎さんは、いじって何か面白くなるような感じじゃないと、二分位で感じたので、すぐに予定変更。
新婦ちゃんのご友人と楽しく手品をしよう。
で、時間が余ったので他の人にも・・・と思ったのが間違いだった・・・
自分がとても疲れていると言う事を、自分が忘れてしまったのだ・・・。
いつの間にか、、、自分の手品道具を、訳の分からないMCハマーみたいな奴に、盗られてしまった・・・。
あれは、僕が回収し忘れたのかも知れない、、、でも、回収したはずなんだけどなぁ・・・・
頭がぼーーーーーっとしているのを自覚するべきだった!!!
畜生!!!!
僕の心は、フルパワーブロリーになる所だった・・・
『カキャロォットォーーーーーーー!!!!』
最後に、『君、僕から獲ったよね?』と言うジェスチャーをしたら、知らん顔をしていた、、、
が、絶対にお前だよな・・・?
と思いながら、、、
探し物をしていると、司会者の若造も「なんでも出せるマジシャンが、忘れ物を探してます!」とか、俺をいじりだしたので、殺そうと思ったけど。
新郎新婦をお前の血で赤く染めるのは勿体ない!!!!と心を静めた。
ガンジー降臨の瞬間である。
最後に帰る時に、Rさんに『あのいつもの例のアレが・・・』と伝えると・・・
Rさんが、大きな声で『おい!誰か!●●●●●知らないか?!』と言うと、直ぐに、多分MCハマー野郎が観念したのか、出してきた。
良かった・・・
Rさん、本当に有難う御座います。
結果として、新郎君の友達が凄く興奮してくれて、新郎君に「あのマジシャン凄いよ!!」と伝えてくれていたので、オッケーかな。
とここで、一言。
友達の結婚式の二次会で手品師にイタズラする奴は、一刻も早く他に、自分が目立てる場所を探して欲しい。
君がやった事は窃盗罪、もしくは取得物横領罪なのだ。
Rさんの現場じゃなかったら、数分後には科捜研の女が来ている所だったからな。
お前は、間違っても通常の神経の普通の後輩に恵まれる事はないだろうが、遠い先輩に恵まれた事を感謝して生きろよ。
と、ここで一日が終わるはずだったけど・・・
僕は、船橋へ向かった。
誕生日を祝いに。
心は、ム。
無だ。
でも結果的に、無理して行って良かった!!!
久しぶりに会うオーナーさんは、優しい目で迎えてくれて、
この店に来るお客さんは、優しい人達だけしかいないと安心した。
誕生日どうこうの話しも、したいんだけど・・・
手品を初めてみると言う、たぶん僕より年上の女性がいた。
「私、手品、初体験!!」とか言って興奮してくれて、本当に良かった。
「私、お酒飲んでないの、シラフよ!」みたいな事言ってたけど、本当だったのかな?
もし、シラフであんだけ興奮して楽しんでくれたんであれば、僕が今生で貴女に出逢った意味は、もしかしたら何かの再会か。
数百年前、僕は貴女の事を守ろうとしていた様な気がする。
もしくは貴女は、
果心居士レベルの幻術師か・・・・
一晩中、初恋に魘された事を隠しきれないと思った。