3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

厳戒態勢の冬の旅 3 ―オランダ編―

2016-01-14 22:40:34 | 
2015年12月28日

ヨーロッパ紀行2日目。
この日は昨日にもまして早起き。
なんせこの日は6時38分発の列車に乗らなければらなかった。
しかもこの日使うのはタリスだ。昨日と違い、遅刻は許されない。

昨日はICを予約していたが、タリスはいわばヨーロッパ版新幹線。
のる列車はもちろん、座席まですべて指定である。

駅の勝手は昨日の旅である程度分かっていたため、ちょっとだけゆっくりとホテルを後にする。

20分前くらいに中央駅に到着。
昨日と全く同じスタバで昨日と全く同じサンドイッチを購入。そのスタバは6時30分に開くらしかったが開けてくれた。

まずはICでブリュッセル北駅まで。
今回は乗り換えが必要で、残念ながら中央駅からはタリスが出ていないのである。

昨日の旅でICはどの列車に乗ってもOKということを学習していたため、一本早い列車に乗る。
日本のネットで予約したタリスはトランスファーの時間が10分しかなく、勝手のわからない北駅での乗り換えが不安だったからである。

5分で北駅には到着。
タリスの発着するホームはすぐに見つけることができたが、20分前に到着することができて精神的にも余裕があった。

車掌に確認し、自分のコーチと座席を確認する。
ここからアムステルダムまでは約2時間の列車の旅。

タリスの中は昨日のICよりさらに快適な車内であった。
まさに新幹線。
とてもきれいで紫とピンクを基調とした内装はスタイリッシュであった。
座席の前の折り畳み式テーブルも新幹線っぽい。

さっそく中央駅で購入したスタバのサンドイッチをむさぼる。

昨日の三時間を経験していたせいか、2時間はあっという間に感じた。
終点ではないため、停車駅には常に注意していた。

そして2時間後、アムステルダムに到着。

第2国目、オランダ。
正式にはネーデルラント王国。

早速アムステルダム中央駅の外観を眺めるために外へ。

これが有名なアムステルダム中央駅駅舎か。
本当に東京駅にそっくりである。
朝早かったので、人もまばら。ゆっくりと写真を撮ることができた。

再度駅の中へ。
アムステルダムの散策ではなく、オランダではまず最初に行きたい場所があった。

ザーンセスカンス。

この名前を知っている人はどれくらいいるのだろう…

世界の果てまでイッテQという番組で、ベッキーが24時間で何か国回れるの?という企画で、オランダの際に訪れた場所である。

オランダと言えば風車である。

そのオランダの原風景とも言うべき風車群が、そこザーンセスカンスでは見ることができる。
オランダではアムステルダムよりもまずそこに行こうと初めから決めていた。

駅のインフォメーションで確認すると、10分後くらいにザーンセスカンスに行くことができるUitgeest行きの列車が発車するとの情報。
加えてこの窓口ではチケットは購入できないとのこと。あの青い券売機で買えと言われる。

即行で券売機に。しかし。

紙幣が使えない…
クレジットカードは使用できたが、どうやっても何度通しても読み込まなく、チケットが買えない…

無情にも乗ろうとしていた列車は行ってしまった。

肩を落としてうなだれる。インフォメーションボードを見ると、先ほどのUitgeest行きはずっと表示されていない。
何分後、下手したら何時間後になるのかわからない。
午前中にザーンセスカンスに行く予定だったが、これは予定を変更してアムステルダムの散策を先に持ってこなければならないのではないか…

そうして途方に暮れているところ、奥さんが先ほどのインフォメーションの窓口のパソコンの中をのぞき見る。
すると!

20分後にまた同じ行先の列車が来ることを見つける。
でかした!

近くのコーヒーショップで上手に買い物し、コインを作る。
何とか6.20ユーロ用意することができ、切符も無事に購入。

大幅なロスはなく、30分程度の遅れで列車に乗り込むことができた。

ザーンセスカンスにはKoog-Zaandijkという駅で下車する。
アムステルダム中央駅からは各駅停車で10ほどで到着。

Koog-Zaandijkからは看板が出ており、駅を出てまっすぐ歩き、左に曲がると大きな橋が見えてくる。
ここの交差点はまさにイッテQで見た景色と全く同じ。

橋からは風車が見える。
まさにDVDで見た光景である。

緑を基調としたかわいらしい建物が立ち並び、とてもきれいな場所であった。
午前中だったため、人も多くなく、朝の冷たさが非常に心地よい。
天気も申し分なく、真っ青な空にゆっくりと回転する風車がきれいに映える。

中に入ることもでき、実際に風車小屋の中で大きな歯車が回っているのを間近で見ることができた。

ここは木靴が有名らしい。木靴屋があり、中に入ってみると所狭しと、壁一面カラフルな木靴が。
購入はしなかったが、記念に履いてみた。
しかもその店で木靴を掘っているのを実演していた。いいもの見れた。

加えてもう一つここで有名なもの。
チーズである。

色々な種類のチーズが置かれており、試食品も多数。いろいろなチーズを味見する。
美味しい。濃厚な味わい。

昼飯はチーズワッフルと、ポテトに大量のチーズをかけたもの。おいしかった。

まさにオランダを表すような原風景と出会えて大満足でザーンセスカンスを後にする。
ちなみに、お土産を上手に購入し、コインを作っていたことは抜かりない。

駅に着くと、なんとアムステルダム中央駅行きの列車発まで5分前。
もうダッシュで券売機にコインを入れまくる。
が、間に合わず…


またかよ…っと思っていたらまたすぐに15分後くらいに来た。


10分後、アムステルダムに戻ってきた。

ここでの移動の足にトラムの一日券を購入しようと試みるが、建物内には人、人、人…
購入はトラム内でもできるということなので、諦めてトラム内の車掌さんから直接購入しようと決めた。

地球の歩き方を開き、トラムの路線図をチェック。

次に行きたいのは超有名な国立美術館。やはりアムステルダムに来たのだ。オランダの最高級の芸術作品を見ておかなければ。

国立美術館の目の前に停車駅があり、中央駅の乗り場からは、2番のトラムで行けることが発覚。
ほどなくして青い車体をしたトラムが来た。
頭を見ると…2番だ。

乗り込む。人が多く、ぎゅうぎゅう詰だ。何とか車掌さんのところまで行き、一日券を購入する。

停車駅を入念に確信しながら国立美術館の前で下車。
すぐ目の前に見えた。

国立美術館ではまずレンブラントの夜警。
その大きさは想像していたよりもずっと大きく、迫力があり圧倒された。

そしてゴッホの自画像やフェルメールの牛乳を注ぐ女など、オランダ出身の画家たちの超有名作品をこの目で見ることができた。

入り口にはロッカーもあり、バックパックやコート類はすべて預け、身軽に見れたのもいいね。
お土産も購入し、次はすぐ隣にあるゴッホ美術館へ。

よし、美術館を梯子だ、と思ったら…

とんでもない人の列。
一気に並ぶ気がなくなるレベル…

国立美術館に比べ、小さなためか並んでいる人の数がすごかった。
これに並んでいては、6時のタリスに間に合わない可能性もある。諦めるしかなかった。
ああ、見たかったなぁ… ゴッホ美術館。
タダでは帰れないと思い、お土産やでタダのパンフレットを持って帰った。

先ほどの乗り場から再度トラムへ乗り込む。

途中急停車し、トラムとトラムが正面でお見合いになってしまった。こんなことってあるのか…


アムステルダムの残り時間は2時間。

最後はアンネフランクの家に最後の時間をかけた。

Damという停車駅でトラムを降りる。

途中運河を何度も渡ったが、このアムステルダムの運河は世界遺産に登録されている。

そして20分ほど歩き、アンネフランクの家に到着。

最後の残り時間をすべてここにかける予定だったが…

ゴッホ美術館とは比べ物にならない位の人の列。
この時の絶望感と言ったら…

アムステルダムではここを一番訪れたいと思っていたため、ショックは大きかった…

けど並んでる人の数おかしいだよ。先が見えないんだもん。2時間待ちは当たり前みたいな。

泣く泣くあきらめる。
もしまたオランダのアムステルダムに来る機会があったら…
アンネフランクの家は午前中の早い時間に来て、ネットで予約しておこう。

近くのお土産やでオランダグッズを購入し、時間があったので歩いて帰ろうとしたが、
奥さんの足が痛くなってしまったので再度トラムに。一日券だから乗り放題だしな。
1時間半前位に中央駅に戻ってきてしまった。

朝、コインを作るために入ったカフェでまったり、疲れを取った。相当長居してしまったな。チョコレートがとてもおいしかった。

時間を持て余し、時間の潰し方に苦労しながら、駅内を三往復ぐらいしてしまった。
何も買わなかったけど。

帰りのトラムの行先はなんとパリ…
これは要注意である。うっかり寝過ごしたりなんかしたら、ベルギーすっ飛ばしてフランスまで行ってしまう。
停車駅に注意しながら何事もなく、無事にブリュッセル北駅に到着。
途中タリスの中の女性用トイレに隠れてるやつがいて、まさかテロか爆弾でも仕掛けてるんじゃないか…ってテロを疑ったりもしたけど。

北駅までくれば何となく安心。無事に中央駅まで戻ってきた。
この位には中央駅に戻ってくるとほっとしている自分がいた。初日はあんなにビビってたのに。

ベルギーに戻ってきて、夕飯はグラン・プラスの近くの中華料理屋。
早くも米や日本食に飢えてしまっていたのか、とても魅力的に映った。

Fish Bll Noodlesというのがあったので、つみれのような魚のすり身が入ったラーメンなのかと思い、注文してみた。

実際に運ばれてきたのは、うどんであった。おいしかったけどね。出しがきいてる薄味で優しい味付けだった。中華ではなかったけど。
ちなみに、Fish Ballはかまぼこであった。
一緒に頼んだ、ベルギーの地ビール、Duvelは美味しかった。
ちなみにグラスはワイングラスのような感じ。


ヨーロッパの旅2日目、オランダ終了。